- どうしよう、仏壇が49日までに間に合わない・・・。
- 仏壇がなかったら49日の法事はできないのかな?
- 49日を過ぎたら、その後に届いた仏壇はどうすればいいの?
初めて家族に不幸があった場合は、仏壇を購入しますよね。
しかし、家族が亡くなると、いろんな変更手続きが山のようにありますから、仏様のことはついつい後回しになってしまいます。
そして、しばらくしてから、

仏壇を買わなきゃな。どうしよう、49日に間に合うかな。
と気がつきます。
安心してください、49日に仏壇が間に合わなくても大丈夫ですよ。
仏壇は慎重にじっくりと選ぶべきものであり、49日に間に合わせたいがために慌てて選んでしまうと必ず後悔します。
この記事を読むと、
- 49日までに仏壇を用意する必要はないこと
- どうやって仏壇がないままで49日の供養をするのか
- 仏壇がないことのデメリット
が分かります。
家族みんなが手を合わせる仏壇ですから、49日のことなんか気にせず納得のいくまで家族みんなで話し合ってから購入をしましょう。
この記事を書いている僕『未熟僧(みじゅくそう)』は、お坊さん歴20年以上。仏事の疑問を解消するいろんな情報を発信しています。
仏壇が49日に間に合わなくても問題なし!


49日は故人があの世へと旅立つ日であり、非常に大事な日です。
ですから、49日までに仏壇やお墓などが用意されていることが理想的です。
とはいえ、故人が亡くなって約1か月半ですべてを用意するのは正直なところ難しいと思います。なのに、多くの人が「49日までに間に合わせなきゃ!」と慌てて揃えようとします。
でも、じつは49日に仏壇が間に合わなくても問題はないんですよね。
49日までに仏壇が必要というわけではない
多くの人が誤解をしていますが、べつに49日までに仏壇が必要というわけではないのです。
必要というほどではなく『49日までに仏壇があったら理想的』という程度ですし、もちろん仏教的な決まりもありません。
じつは、仏壇というのは『お寺の本堂のミニチュア版』であり、お寺に毎日お参りできない人のために【自宅でもお参りができるように作られたもの】なんです。
つまり、仏壇は本来『仏様にお参りをするためのもの』であって『位牌を安置するためのもの』ではないんです。
ですから、仏壇は、亡くなった家族がいるかどうかに関係なく、いつでも用意していいものなんですよね。
じゃあ、なぜ49日までに仏壇があると理想的なのか。
それは、位牌を安置する場所として仏壇が最適だからです。
仏壇の中というのは『お寺の本堂』と同じ、つまり《仏様の世界》を表し、そこは清らかな場所であり、多くの仏様たちによって常に守られている空間なんですよね。
だから、ほとんどの家では位牌を仏壇の中に安置しています。
位牌をできるだけ早く最適な場所に安置したいなら49日までに仏壇があった方が理想的です。でも、とりあえず他の場所へ安置してもよければ無理に49日に合わせることはないですよ。
というわけで、仏壇は49日までに間に合わせる『必要』は全然ありません。
【関連記事】:仏壇の意味と役割とは?仏壇の準備からお参り方法まで丁寧に解説
49日までに仏壇が間に合わないのはよくあること
もしかして、あなたは【49日までに仏壇を用意するのが常識】みたいに思っていませんか?
じつは、49日までに仏壇が間に合わないのはよくあることなんです。
というか、僕から言わせれば「仏壇を49日までに間に合わせるなんてスゴイなぁ。」ってカンジです。
仏壇はそれなりの大きさなので、まずは家の中の仏壇を置くスペースをしっかりと確認して、それに合うサイズのものを買わなきゃいけません。
たくさんある種類の中から、
- 仏壇全体の高さ
- デザイン
- 色
- 素材
- 引き出しなどの収納の広さ
- 値段
などを見て、家族みんなが納得した仏壇を選びます。
それだけではなく、仏壇の中に飾る【他の仏具】だって揃えなきゃいけません。しかも、仏具にはたくさんの種類がありますから、1つ1つしっかりと選んでいく必要があります。
仏壇を用意するといっても、それまでにいろんな物を揃えなきゃいけないので時間が足らなくなるんですよね。
ですから、それを49日までに間に合わせることの方が難しいんです。
【関連記事】:仏壇の購入時に揃えるもの20選。それぞれの仏具の意味と置く場所も紹介
49日に間に合わなくていいから仏壇は慎重に選ぶべし!
仏壇が49日までに間に合わないのは仕方のないことです。
でも、こんなケースがあるかも。
仏具店の人がカレンダーを見ながら、



この日が49日ですか。う~ん、ギリギリ間に合いそうですねぇ。
って言われるケース。
もしもこのように言われたら、49日に間に合わなくていいから仏壇は慎重に選ぶようにしてください。
店員さんの口から『ギリギリ』とか『間に合うように頑張ってみます』という言葉が出てきたら、そのときはもう【49日に間に合わせる】ことはヤメましょう。
少しでも【間に合うかもしれない】という気持ちがあると、どうしてもそれを実現しようと焦ってしまい、正しい判断ができなくなります。
その結果、必要のない【妥協】を繰り返して、後になってから悔やむハメになります。
ハッキリ言って、49日までに間に合わせることにあまり意味も価値もないので、いっそのこと【49日に間に合わせる】ことは捨ててください。
仏壇や仏具を買うには大きな出費がともないます。それに、仏壇は家族みんなが手を合わせるものです。
だから、選ぶときには【慎重すぎる】くらいでイイので、できれば複数の仏壇店に行ってみて、そこで納得のいく仏壇を購入するようにしてください。
仏壇がない状態での49日忌供養のやり方


あなたの賢明な判断で、無理に49日までに仏壇を用意することはヤメました。
では、故人の49日忌供養を仏壇なしでどうやって行えばいいのでしょう?
お坊さんに前もって【仏壇が間に合わないこと】を伝えておく
仏壇が49日に間に合わなくても何の問題もありません。
だって、故人の49日忌供養と仏壇が間に合うことは何の関係もないのですから。
先ほども言いましたように、仏壇はあくまで『お参りをする対象』であって、本来は位牌を置くためのものではないのです。
なので、故人の49日忌の供養には、とりあえず『本位牌』があればいいんです。
でも、仏壇が間に合わないことを事前にお寺へ伝えておくようにしてください。
49日忌供養を依頼したお寺が【あなたの家で初めて仏様が出た】ことを知っていたら、お坊さんは『仏壇への魂入れ供養』を想定するでしょう。
なので、ちゃんと事前にお寺へ知らせておいた方が親切ですよ。
先に【本位牌】への『魂入れ』をしてもらう
仏壇を準備するには他にもいろんな仏具も揃えなきゃいけませんので、49日に間に合わないのは当たり前です。
でも、『本位牌』は49日に間に合わせるように頑張ってみてください。
亡くなった人の魂は、49日を過ぎるとあの世に行ってしまいます。
なので、49日以降は故人の魂が宿ることができる『本位牌』を通じて故人とコミュニケーションをとるのです。
そのためには、49日忌供養のときに、お坊さんに『本位牌の魂入れ』をしてもらうことが望ましいんですよ。
仏具店の人も『本位牌』の方が優先度が高いことは知っているので、本位牌の作製を先にしてくれます。
でも、もしも本位牌も49日に間に合わないなら・・・それはもう仕方ありませんので、とりあえずは49日忌供養だけをしてもらいましょう。
【関連記事】:位牌とは何なの?位牌の意味や必要性をお坊さんが解説します。
『ご本尊様』が間に合うなら、もはや何も問題はない
本位牌と同じくらい、いや本位牌よりもっと大事なのが、仏壇の中心的な存在となる『ご本尊様』です。
仏壇には『ご本尊様』がいないとダメですよ。
『ご本尊様』がいない仏壇は、ハッキリ言ってただの【大きな木の箱】であって仏壇ではありません。
大原則として、『ご本尊様』へ手を合わせるために仏壇を置くんです。まずココを知っておいてくださいね。
仏壇を49日に間に合わせたいのは、49日忌供養のときにお坊さんに『仏壇の魂入れ』をしてもらうためです。
じつは、『仏壇の魂入れ』は仏壇の中に安置する『ご本尊様』に対して行うのであり、仏壇そのものに対してではありません。
ということは、仏壇そのものが49日に間に合わなくても、『ご本尊様』が間に合うなら、もはや何の問題もないのです。
なので、初めて仏壇を買うときは、
- ご本尊様
- 本位牌
の作製を優先的に進めてください。
49日に仏壇がないことのデメリット


仏壇は慌てて買わず、家族みんなでじっくりと話し合って選んでください。
何度も言いますが、49日に仏壇が間に合わなくても大丈夫です。
しかし、49日に仏壇がないと少しだけデメリットがありますので説明しておきますね。
『ご本尊様』が間に合わない場合は、後日に仏壇の『魂入れ』をしてもらわなきゃいけない
もしかすると、49日に仏壇だけでなく『ご本尊様』も間に合わない、ということだってあるでしょう。
そうなると、改めてお坊さんにお願いして、後日に仏壇(=ご本尊様)の『魂入れ』をしてもらわなきゃいけないんですよね。
49日忌供養とは別の日に、もう一度お坊さんにお願いしなきゃいけないので、1つ手間が増えてしまうわけです。
あとは、『魂入れ供養』に対するお布施に関しても、場合によっては損をするかもしれません。
例えば、僕がいるお寺の場合、
49日忌供養と一緒に本位牌や仏壇(=ご本尊様)の『魂入れ供養』をすれば、その分のお布施は割安になる
という決まりなんです。
つまり、複数の供養を一緒に行う場合は、施主の負担増を考えて割引をしているのです。
でも、後日に『魂入れ供養』だけをするとなると、その場合はしっかりと1回分のお布施を納めてもらうことになります。
このように、ご本尊様が49日に間に合わないと、
- もう一度お坊さんに供養をしてもらう手間
- お布施が割安になる機会を逃す可能性がある
というデメリットがあります。
しばらくの間は位牌や写真の置き場所に困る
仏壇がないことのデメリットがもう1つあります。
それは、しばらくの間は位牌や写真の置き場所に困るということです。
仏壇なしで49日忌供養を終えたら、しばらくの間は位牌や写真をどこかに安置しておかなくちゃいけません。
本来なら仏壇の中に安置するのが最適ですが、それができない状態なわけです。
仏壇が届くまでの間、位牌や写真はとりあえず、
- 家族みんなが集まる場所
- 和室があれば【床の間】
に安置しておくのがいいと思います。
家族みんなが集まる場所といえば、居間(リビング)です。どこかの棚や机の上を掃除して、そこへ半紙などを敷いてから位牌や写真を置いておきましょう。
また、和室があるなら、床の間へ置いておくのもいいと思いますよ。
このように、仏壇が届くまでは「少しの間ガマンしてくださいね。」とお詫びをして一時的に他の場所へ置いておくしかありせん。
まとめ:仏壇が49日に間に合わなくても大丈夫!
仏壇が49日に間に合わなくても大丈夫です。
49日には、仏壇よりも【本位牌】と【ご本尊様】が間に合うように頑張ってみてください。
49日忌供養で【本位牌】と【ご本尊様】への魂入れ供養さえしてもらえれば、あとは何も急ぐことはありません。
仏壇は、家族みんなが手を合わせるものですから、家族でよく話し合って慎重に選んでくださいね。
※仏壇に置く仏具についてはコチラをご参考にどうぞ。