はじめまして、このブログを運営している『未熟僧(みじゅくそう)』と申します。
僕は、いわゆる『お坊さん』を20年以上しています。
もしかすると「20年以上もお坊さんをやってるなら、もう未熟ではないでしょ?」と思われるかもしれませんね。
でも、この業界の場合は20年くらいじゃまだ未熟者扱いをされますし、今後のさらなる成長を目指して『未熟僧』と名乗っています。
「なんや、おたくは何も知らんのか。もうエエわ、また今度職さんに聞くから。」
これは、ずっと昔に僕が信者さんから言われたことです。
信者さんのこの言葉のおかげで今の僕があります。
あなたは仏教や仏事のこと、あるいはお寺についてどのくらいご存じでしょうか?
もしかすると、『ほとんど興味がない』というカンジかもしれませんね。
仏様に関するにはいろんな決まりがあるので、本当に面倒で分かりづらいですよね。
1つのことに対する解釈が宗派によって違ったり、同じ宗派であっても地域や住職の考え方によって違うので、もっと分かりやすくしてほしいとお坊さんの僕でさえ思います。
僕がいる寺にも信者さんからいろんな問い合わせがあり、
- お葬式
- 法事
- お墓
- 仏壇
など、その内容はさまざまです。
それらの問い合わせに対して、できるだけ【分かりやすい表現】で【ある程度までは詳しく】説明をしています。
僕は、今でこそいろんな質問に対して返答できるようになりましたが、お坊さんになりたての頃は恥ずかしいくらい仏教や仏事について無知でした。
誰だって最初は知らない事だらけなのかもしれませんが、僕の場合はかなりヒドかったです。
自分で言うのもアレですが『深刻なレベルの無知』で、同年代の他のお坊さんよりも明らかに劣っていました。
なにしろ他のお坊さん達が日常的に使っている仏教用語の意味すら分かりませんでしたから。
そんな当時の僕は、信者さんから何か質問されても、「え〜っとですねぇ、それは・・・う〜ん・・・何やったかなぁ」みたいにロクに答えられなかったんですよね。
逆に信者さんの方からいろいろと教えてもらってばかり。
それで結局は「なんや、おたくは何も知らんのか。もうエエわ、また今度住職さんに聞くから。」と呆れられてしまう始末。
今思えば、当時の僕は完全に【お坊さん失格】でした。
それ以来、「これはアカン・・・さすがにヤバいな。」と思い、自分なりに勉強し、いろんな経験をしながら少しずつ学び、今ではある程度の説明くらいはできるようになりました。
そこで思ったのが『自分が今まで疑問に思ったことは、他の人も同じように疑問に思うかもしれない。』ということです。
仏教や仏事というのは、とにかく【分かりづらい】です。
本当なら、実際にあなたとお会いして詳しく説明をしたいところですが、現実にはなかなかそうもいきません。
それで、自分自身が疑問に思って解決してきたことを、できるだけ多くの人へ伝えるためにこのブログを立ち上げました。
このブログでは、お坊さんとしての20年以上の経験や知識をもとに、仏教や仏事について僕が考えていることや伝えたいことを【僕なりの表現】で書いています。
ですから、他のお坊さんが見ると少し(かなり?)おかしな表現をしているかもしれません。
しかし、それは読者のみなさんにわかりやすく伝えるための表現なので、そこはご勘弁願います。
このブログの記事を読んでいただいて、仏教や仏事というものが私たちの生活に深く浸透し、そして意外と面白いものであることを知っていただければと思います。
このブログがあなたの疑問や悩みを少しでも解消し、お役に立てれば幸いです。