仏事全般

誰かに抜かれた?お墓に供えたお花が無くなる原因

お坊さん歴20年以上の未熟僧(みじゅくそう)と申します。

この記事はこんな疑問や悩みを解消します
  • お墓に供えたお花が無くなってる!!どうして!?
  • もしかして、誰かのイタズラのせいでお花が無くなってるの?気持ち悪いんだけど・・・。
  • 供えたお花が無くならないようにするには何をすればいいんだろう?

お墓参りのたびにお供えしているお花。

故人が好きだったお花や季節のお花など、いろんなお花を供えてお墓を彩ります。

ところが、ある日お墓参りに行くと、

「あれっ?前に来た時のお花が無くなってるやん!えっ、何で?どういうこと!?」

っていう不思議な現象が起きていた。

あなたにもこんな経験がありますよね?

それで、その時、

「うわっ、誰かのイタズラか?も〜、ホンマに勘弁してや、気持ち悪いわ〜。」

と不安になったりしませんでしたか?

じつは、この【お墓に供えたお花が無くなる】という現象はよく起こるんですよね。

とりあえず、お墓に供えたお花が無くなったとしても、それが犯罪性のあるものではないことがほとんどなので安心して大丈夫ですよ。

この記事を読んでもらえれば、

  • お墓に供えたお花が無くなる原因
  • お墓に供えたお花が無くならないようにする方法

が分かります。

最後まで読んでいただき、お花が無くなる原因を知った上で、安心してお墓参りをしてもらいたいと思います。

お墓に供えたお花が無くなっている!

お墓参りをした時に、

前回お墓に供えたお花が無くなっている

ということがあります。

しかも、左右にある花立ての【なぜか片方のお花だけ無い】みたいなカンジで。

アレってすごく不思議ですよね。

「えっ、まさか誰かのイタズラ?」なんて心配になる人もいます。

僕もお坊さんになりたての頃に墓地を見回っていたら、あるお墓の花立ての【片方だけにお花がある】のを見て不思議に思っていました。

僕はバカなので「あぁ、ここの家はとりあえず片方だけ供えたんやろな。」なんてワケのわからない解釈をしていましたね。

僕みたいにさほど気にしない人だったらいいんですけど、人によっては【お花が無くなっていること】がずっと気になってしまいます。

でも、この『お墓に供えたお花が無くなってしまう』という現象は、そんなに珍しいことではありませんよ。

というか、じつは【よくあること】なんですよね。

ましてや、誰かのイタズラとか嫌がらせといったような犯罪性なんてまずありません。

お墓に供えたお花が無くなっている原因は、けっこう簡単なことなんです。

お墓に供えたお花が無くなる原因

お墓に供えたお花が無くなるのはよくあることで、そうなる原因も意外と簡単なことなんですよね。

お花が無くなってしまうのは、

  • カラスなどの【動物】のイタズラ
  • 強風で花立てからこぼれ落ちた
  • 親戚が抜いた
  • 墓地の管理人が抜いた

というのが原因です。

そんなに複雑な原因でもないですし、犯罪性のある理由でもありません。

ただし、まれに、ごくまれに、心ない人間による悪質なイタズラという場合もあります。

例えば、

  • お花がハサミでバラバラに切られていた
  • お花の天地が逆さまに供えられていた

など、『明らかに人間による仕業』である場合は、墓地の管理人に相談をして対策を講じましょう。

でも、普通はそんなイタズラなんてありませんよ。

ほとんどの原因は【自然な現象】か、あるいは【ご厚意】です。

カラスなどの【動物】のイタズラ

あなたは墓石の上にカラスがとまって「カーッカーッ!」って鳴いているのを見たことがありませんか?

そいつです、そいつが犯人ですよ。

お墓のお花に関する犯人は、だいたいがカラスなどの動物】です。

何をしたいのか分からないんですけど、くちばしで花を抜いたり、ガシガシつついて荒らしてしまうんですよね。

ヒドい場合は、線香を置く【香炉の金網】まで引っ張り出してしまうんですよ。

ホンマに、できることならカラス君にその目的を聞いてみたい。

あとは【猫】がいろいろとヤラかしてくれることもあります。

猫もミスってしまうのか、足でお花を引っかけてしまうんですよ。

たまに、お墓に置いてあった湯呑みが落ちて割れていたりしますが、あれも猫がヤラかしたものです。

あと、猫の場合は、神聖な場所である墓地にウ○コをしていくヤツもいますので、あれはホンマに厄介です。

と、このように、お花が無くなっていても基本的にそれは動物の仕業です。

人間による気持ちの悪いイタズラではありませんので、その点では安心して大丈夫ですよ。

強風で花立てからこぼれ落ちた

お花が無くなる原因で次によくあるのは、強風で花立てからこぼれ落ちた、というものです。

これは、比較的大きめ(長め)の花束を供えた時に起きちゃいますね。

最初はいいんですよ、花全体に水分があって重さもあるんで。

でも、だんだん枯れてきて、水分も抜けてきた頃に強風をモロに受けてしまうと、花立てからポロッとこぼれ落ちてしまうんですよね。

夏は【暑さ】であっという間に花立ての水が蒸発するので、すぐに花が枯れてしまい、そこへ台風などの強風で一発です。

冬は【乾燥】で花立ての水が減りやすく、やはりすぐに花が枯れてしまい、そこへ冷たい北風で一発です。

このように、お花が無くなってしまうのは、動物だけではなく『強風』の仕業であることも多いんです。

親戚が抜いた

あなたの家のお墓はどこにあるのでしょうか?

霊園ですか?

それともお寺でしょうか?

お寺にあるという場合、お花が無くなっているのは、もしかすると親戚が抜いたのかもしれませんよ。

お寺には同じ姓のお墓がたくさんあるんですよね。

そして、それらの家は親戚関係にあることが多いです。

というのも、お寺の近くに住む一族はみんなそのお寺にお墓があるからです。

ですから、自分の家のお墓参りをした時に、親戚の家のお墓にもお参りをするんですよ。

その時に、お花が古くなっていると【ご厚意】でお花を抜いていってくれちゃうんですね。

でも、それをあなたに「お花が古くなっていたから抜いておいたよ。」なんてわざわざ報告しません。

だから、あなたがお墓に行った時には【お花が無い】ということが起きてしまうんです。

墓地の管理人が抜いた

古くなったお花を抜いているのは親戚だけではありません。

親戚の他にも、墓地の管理人が抜いた可能性があります。

墓地の管理人とは、

  1. 住職などの『お寺の人たち』
  2. 霊園の管理事務所スタッフ

のことです。

墓地の管理人は、定期的に墓地を見回っており、古いお花があれば回収してしまいます。

これは清掃の1つなんですけど、古いお花を回収することで美観を保ち、また、お墓が汚れることも未然に防いでいます。

お墓参りというのは、本来であれば頻繁にするものですが、まぁ現実的にそうはいきませんよね。

もしかすると、【次回のお墓参りは数か月後】という人の方が多いかもしれません。

そうなると、供えたお花は次回のお墓参りまでには絶対に枯れています。

それをそのまま放置していると、見た目は悪いし、ニオイは発するし、枯れたお花が墓石に張り付いて《花粉で石が汚れたり、変色したりする》こともあるんです。

そうならないように墓地の管理人は古くなったお花を回収するんですよね。

そして、それをいちいち各家に連絡なんかしません。

だから、あなたがお墓に行った時には【お花が無い】ということが起きてしまうんです。

お花が無くならないための対策

お墓に供えたお花が無くなってしまう原因はお分かりいただけたと思います。

では、なるべく『お花が無くならないようにする』ためにはどうすればいいのでしょうか?

いくつか対策がありますので紹介しますね。

【造花】を供える

先ほど、お花が無くなる原因として「カラスなどの【動物】がイタズラをする」と言いました。

僕が今まで見てきたところ、イタズラされているのは『生花』です。

つまり、本物のお花が狙われる、ということなんですよね。

イタズラされたお花は、花弁(はなびら)が散乱して、茎や葉の部分は下に落ちています。

どうやら【花弁】が標的になっているようなんですけど、色鮮やかで目立つからなのか、それとも香りのせいなのか、その辺りは僕にもよく分かりません。

せっかく買ってきたキレイで良い香りのお花が、数時間後には無残に荒らされているんですから悲しいですよね。

生花が被害にあうのであれば、ここはもう思い切って【造花】を供えるというのも1つの方法ですよ。

僕は『お墓に造花を供えるのはダメなのか。ご先祖様に失礼?お花を供える理由も解説します。』の記事でも言っていますが、本来は生花を供えることが望ましいのですが、造花がダメだとは思っていません。

あまりお墓参りができない場合は造花でもエエんとちゃうか?と思っています。

事情があって頻繁にお墓参りができない人なんていっぱいいますからね。

年に1~2回くらいしかお墓参りができない場合は、いっそのこと【造花】を供えていいんじゃないですか?

ただし、造花は生花よりも軽いので、飛ばされないようにする工夫が必要ですね。

要するに、造花にヒモで【重り】をつけておくんですよ。

ちなみに僕は、【魚釣り用のライン(糸)】と【形のいびつな石】を使います。

これらをどうするかというと、

造花の枝の部分に、【魚釣り用のライン(糸)】を巻き付けて下へ垂らし、そのラインの先を【形のいびつな石】に結び付ける

のです。

それを花立ての中に入れておけば大丈夫です。

【魚釣り用のライン(糸)】であれば透明なので目立ちませんし、【形のいびつな石】だと結びつけやすいんですよね。

他にもいろんな方法があるかもしれませんが、僕はこのやり方がいいかなと思っています。

ここで今、「え~っ、なんか面倒くさいなぁ・・・。」と思ったあなた。

こんな物が販売されていたので、試しに使ってみてはいかがですか?

供物を置きっぱなしで帰らない

あなたはお墓参りの時には『供物』を供えていますか?

供物は、故人の好きだった『食べ物』を供えることがほとんどです。

家族から心を込めて供えてもらった供物を見て、きっとあの世の故人も喜んでおられることでしょう。

でも、供物を見て喜んでいるのは故人だけではないですよ。

カラスや猫などの動物達も大喜びです。

あなたがお墓を離れたとたんに、動物達は供物を狙いに行きます。

まずはカラスが1番に到着するでしょうね、アイツらは上空からずっと供物に目をつけていましたからね。

遅れて猫ですね、カラスがつついている供物を後からきて横取りしていきます。

その時にお花にもイタズラしたり引っかけていくんです。

さらに、「ここはいつもエサがあるでぇ♪」と覚えてしまうので、そこのお墓は動物たちの巡回ルートに組み込まれます。

ですから、逆に「ここにはエサがない。」と覚えさせればいい。

そのためには、お墓には【供物を置きっぱなしにしない】ようにすればいいわけですよ。

カラスや猫だって人間がお参りをしている最中に供物を取りに来ることはありません。

人間がいなくなってから取りに来るのですから、その時点で供物が無ければいいだけの話。

ということで、お墓参りで供えた供物は必ず持ち帰るようにしましょう。

供えたお花を持ち帰る

お供物と同じように、動物達がお花をイタズラしに来るのは《あなたがいなくなってから》です。

そして、強風でお花が落ちてしまっても《あなたがいる間は花立てに戻すことができる》のです。

要するに、お花が無くなってしまうのは【お墓の前に誰もいない時】なんですよね。

なので、お墓の前に誰もいない時、そこにお花が無ければイタズラするモノだって無いわけですね。

だったら、お墓参りが終わったら【供えたお花を持ち帰る】というのも1つの方法です。

ただ、これは正直言ってかなり面倒くさいので、「お花が無くなっているのを見るのが嫌だ」という人だけがやればいいと思います。

まとめ:お墓に供えたお花が無くなるのは、ほとんど動物か強風が原因です。

お墓に供えたお花が無くなるのはよくあることです。

そんなの僕がいるお寺でも日常茶飯事。

中には「えっ、もしかして誰かのイタズラ?」って心配する人もいますが、そんなんじゃないので安心して大丈夫。

お墓に供えたお花が無くなるのは、

ほとんど動物か強風が原因

です。

生花は鳥達にとっていいオモチャになってしまうんですよね。

また、強風を受けてお花が花立てからこぼれ落ちてしまうこともよくあります。

だから、これらの両方を解決するために、

  • 造花にしてしまって、それが風で飛ばないように重りをつけておく

という人もいます。

でも、お墓に供えるお花は【生花】が望ましいので、僕としてはできるだけちゃんと生花を供えてほしいんですけどね。

とはいえ、造花がダメというわけでもないんで、どのようにするかはあなたの自由です。

とにかく、供えたお花が無くなるのは本当に【よくあること】なんです。

だから、変な心配をせずに「そういうものなんだな。」と割り切ってお花を供えてくださいね。

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