- お墓に供えたお花が無くなる原因
- お墓に供えたお花が無くならないようにする方法
お墓参りに行くと、前回お墓に供えたお花が無くなっていたりしませんか?
そんなとき、「えっ、何で花が無いの?誰かのイタズラ?」と不安になりますよね。
じつは、お墓に供えたお花が無くなることはよくあるのです。
そして、お墓に供えたお花が無くなったとしても、その99%は犯罪性のあるものではないので安心してください。
この記事では、お坊さんの僕が『お墓に供えた花が無くなる』ことについて詳しく解説しています。
お花が無くなる原因が分かってスッキリしますので最後まで読んでみてください。
未熟僧以後は安心してお墓参りができますよ。
この記事を書いている僕『未熟僧(みじゅくそう)』は、お坊さん歴25年以上。仏事の疑問を解消するいろんな情報を発信しています。
お墓に供えたお花が無くなるのはよくあること
お墓参りをしたときに、前回のお墓参りで供えたお花が無くなっているということがあります。
しかも、左右にあるお花の『片方のお花』だけが無いんですよね。
僕もお坊さんになりたての頃に墓地を見回っていたら、片方だけお花が供えていないお墓を見て不思議に思っていました。
当時の僕は、「あぁ、ここの家はとりあえず片方だけ供えたのかな。」なんて妙な解釈をしていましたね。
僕みたいに、お花が無くなっていることをあまり気にしない人もいれば、ずっと気になってしまう人だっています。
そして、気になってしまう人は、お花が無くなったことを「何者かによって故意に抜き取られたのかな?」と不安になります。
でも、じつはお墓に供えたお花が無くなるというのはよくあることなんです。
ましてや、誰かのイタズラとか嫌がらせといったような犯罪性のあるケースはほとんどないですよ。
お墓に供えたお花が無くなっている原因は意外に簡単なことなので何も心配はいりません。
お墓に供えたお花が無くなる原因
お墓に供えたお花が無くなるのはよくあることで、その原因も意外と簡単なことなんですよね。
お花が無くなってしまうのは、
- カラスや猫などの【動物】のイタズラ
- 強風で花立からこぼれ落ちた
- 親戚が抜いた
- 墓地の管理人が抜いた
というのが原因です。
つまり、そんなに複雑な原因でもないですし、犯罪性もありません。
ただ、稀に、本当にごく稀にですが、心ない人間による悪質なイタズラという場合もあります。
例えば、
- お花がハサミでバラバラに切られている
- お花の天地が逆さまに供えられている
など、『明らかに人間のしわざ』である場合は、墓地の管理人に相談をして対策を講じましょう。
でも、普通はそんなイタズラなんてなく、ほとんどの原因は【自然現象】か、あるいは【ご厚意】です。
カラスなどの【動物】のイタズラ
あなたは墓石の上にカラスがとまって「カーッカーッ!」って鳴いているのを見たことがありませんか?
そうです、彼らが犯人ですよ。
お墓のお花に関する犯人は、だいたいがカラスなどの【動物】です。
カラスがくちばしで花を抜いたり、ガシガシつついて荒らしたり、線香を置く【香炉の金網】を引っ張り出してしまうこともあるんです。
あとは、カラス以外にも【猫】がヤラかしてくれることもあります。
たまに、お墓に置いてあった湯呑みが落ちて割れていたりしますが、あれは猫の仕業です。
猫もミスってしまうのか、湯呑みやお花を足で引っかけてしまうんですよね。



猫の場合は、神聖な墓地にウ○コをしていくヤツもいるので、あれは本当に厄介です。
このように、お花が無くなっているのは動物の仕業であることが多いです。
とりあえず、人間による気持ちの悪いイタズラではありませんので、その点では安心して大丈夫ですよ。
強風で花立てからこぼれ落ちた
お花が無くなる原因で次によくあるのは、強風を受けて花立てからこぼれ落ちたというものです。



これは、大きめ(長め)の花を供えたときに起きやすいです。
最初は花全体に十分な水分があって重さもあるのでいいのですが、だんだん枯れて水分が抜けてきた頃に強風をモロに受けると、花立てからこぼれ落ちてしまうんですよね。
夏は【暑さ】で花立ての中の水がすぐに蒸発するので、短時間で花が枯れてしまい、そこへ台風などの強風を受けたら花がこぼれ落ちます。
冬は【乾燥】で花立ての中の水が減りやすく、枯れた花が強い北風を受ければ花立てからこぼれ落ちます。
このように、お花が無くなってしまうのは、動物だけではなく『強風』のしわざであることも多いんです。
親戚が抜いた
あなたの家のお墓はどこにありますか?
霊園ですか?それともお寺でしょうか?
お墓が『お寺』にある場合、花が無くなっているのは、もしかすると親戚が抜いたのかもしれませんよ。
お寺には【同じ姓のお墓】がたくさんありますが、それらのお墓は親戚同士であることが多いです。
じつは、どこの地域でも【同じお寺に一族みんなのお墓がある】という傾向にあります。
そのため、自分の家のお墓参りをした時には、親戚の家のお墓にも一緒にお参りをするんですよね。
すると、そのときに、お花が古くなっていると【ご厚意】でお花を抜いていってくれちゃうわけです。
でも、それをあなたに「お花が古くなっていたから抜いておいたよ。」なんてわざわざ報告しません。
だから、あなたがお墓に行ったときには【お花が無い】のです。
墓地の管理人が抜いた
古くなったお花を抜いているのは親戚だけではありません。
親戚の他にも、『墓地の管理人』が抜いた可能性があります。
墓地の管理人とは、
- 住職などの『お寺の人』
- 霊園のスタッフ
のことです。
墓地の管理人は、定期的に墓地を見回っており、古いお花があれば回収します。
これは墓地の清掃の1つなのですが、古いお花を回収することで美観を保ち、また、お墓が汚れることも未然に防いでいるんです。
お墓参りというのは、本来であれば頻繁にするべきものですが、現実にそうはいきませんよね。
もしかすると、次回のお墓参りは数か月後、という人の方が多いかもしれません。
供えたお花をそのまま放置していると、見た目は悪いし、悪臭はするし、枯れたお花が墓石に張り付いて花粉で石が汚れたり、変色したりすることもあるんです。
ですから、そうならないように管理人は墓地を定期的に見回って、古くなったお花があればそれを回収するんですよね。
そして、それをいちいち各家に連絡なんかしません。
だから、あなたがお墓に行ったときには【お花が無い】のです。



たまに「勝手に花を取るな!」と墓地使用者から文句を言われますが、そういう家に限ってなかなかお墓参りに来てくれません。
お花が無くならないための対策
ここからは、なるべく『お花が無くならないようにする方法』について紹介します。
いっそのこと【造花】を供える
先ほど、お花が無くなる原因として『カラスなど【動物】のイタズラ』をあげました。
僕が今まで見てきた中で、イタズラされているのは『生花』、つまり『本物のお花』が狙われるということなんですよね。
イタズラされたお花は、花弁(はなびら)が散乱して、茎や葉の部分は下に落ちています。
どうやら【花弁】が標的になっているようなんですけど、色鮮やかで目立つからなのか、それとも香りのせいなのか、それは僕にもよく分かりません。
せっかく買ってきたキレイなお花が、数時間後には無残に荒らされているんですから悲しいですよね。
というわけで、ここであなたに1つ提案があります。
生花が狙われるのであれば、いっそのこと【造花】を供えるというのも1つの方法ですよ。



本来は生花を供えた方がいいのですが、僕は造花がダメだとは思っていません。
柔軟に考えて、あまりお墓参りができない場合は【造花】でもいいんです。
ただし、造花は生花よりも軽いので、飛ばされないようにする工夫が必要です。
簡単なのは、造花にヒモで【重り】をつけておくという方法。
ちなみに僕は、【魚釣り用のライン(糸)】と【形のいびつな石】を使います。
これらをどうするかというと、
- 造花の枝の部分に【魚釣り用のライン(糸)】を巻き付ける
- 巻き付けたラインを下へ垂らす
- 垂らしたラインの先に【形のいびつな石】を結び付ける
- 結び付けた石⇒造花本体の順で花立てに入れる
のです。
魚釣り用のラインであれば透明なので目立ちませんし、形のいびつな石なら結びつけやすいんですよね。
他にもいろんな方法があるかもしれませんが、僕はこのやり方がいいかなと思っています。
「え〜っ、なんか面倒くさいなぁ…。」と思ったあなたは、先日こんな便利な物を見つけましたので、よかったら試してみてください。
供物を置きっぱなしで帰らない
あなたはお墓参りのときに『供物』を供えていますか?
多くの人は、供物として故人の好きだった『食べ物』を供えています。
家族が供えてくれた供物を見て、きっとあの世の故人も喜んでおられることでしょう。
でも、供物を見て喜んでいるのは、カラスや猫などの動物達も同じです。



あなたがお墓を離れたとたんに、動物達は供物を狙いに行きます。
まずはカラスが1番に到着するでしょうね、アイツらは上空からずっと供物に目をつけていましたからね。
遅れて猫ですね、カラスがつついている供物を後からきて横取りしていきます。
そして、この供物をあさるときにお花にイタズラしたり引っかけていくんですよね。
さらに、彼らは「ここはいつもエサがある♪」と覚えてしまうので、そこのお墓は動物たちの巡回ルートに組み込まれます。
ならば、逆に「ここにはエサがない。」と覚えさせるために、お墓に供物を置きっぱなしにしないようにすればいいわけですよね。
カラスや猫だって人間がお参りをしている最中に供物を取りに来ることはありません。
人間がいなくなってから取りに来るのですから、その時点で供物が無ければいいだけの話です。
なので、お墓参りで供えた供物は必ず持ち帰るようにしましょう。
供えたお花を持ち帰る
お花が無くなってしまうのは、お墓の前にあなたがいないときです。
動物達は、お供物のときと同様に、あなたがいなくなってからお花をイタズラしに来ます。
そして、強風でお花が落ちてしまっても、あなたはそこにいないので元に戻すことができません。
ということは、はじめからお墓にお花が無ければ、動物にイタズラされることも風で落ちることも無いわけですね。
だったら、お墓参りが終わったら【供えたお花を持ち帰る】というのも1つの方法です。
ただ、これは正直言ってかなり面倒くさいので、「お花が無くなっているのを見るのが嫌だ」という人だけがやればいいと思います。
まとめ
お墓に供えたお花が無くなるのはよくあることです。
誰かのイタズラではなく、そこに犯罪性はないので安心してお花を供えてください。
お墓に供えたお花が無くなるのは、
- カラスや猫などの【動物】のイタズラ
- 強風で花立からこぼれ落ちた
- 親戚が抜いた
- 墓地の管理人が抜いた
ということが原因です。
特に、生花というのは動物たちにとっていいオモチャであり、また、強風を受けると花立てからこぼれ落ちてしまうものなのです。
そのため、お墓には『造花』を供えて、風で飛ばないように重りをつけておくという人もいます。
本当なら【本物の生花】が望ましいのですが、場合によっては『造花』を供えてもかまいません。
とにかく、お墓はできるだけきれいな状態に保つように気をつけてくださいね。
※お墓参りの花についてはこちらの記事も読まれています。













