- ペットのお骨をちゃんとした場所に埋葬してあげたい
- 【自分の家のお墓】にペットのお骨を埋葬してはいけないの?
- どうしてもペットと一緒にお墓に入りたい!何か方法はないかな?
ペットは大事な『家族の一員』です。
というか、ペットが【家族で一番エライ存在】となっているケースも多いでしょうね。
だから、亡くなったペットのお骨を【ちゃんとした場所】へ埋葬してあげたいと思うのはごく自然なことです。
それで多くの人は、
と考えます。
結論から言いますと、ペットと一緒にお墓に入りたいのなら、
【人とペットが一緒に入るお墓】を許可している霊園を探すしかない
です。
お寺のお墓とか、昔からある集合墓地のお墓だと・・・まぁ無理でしょうね。
だからといって、内緒で埋葬しちゃったらトラブルは必至。
大事なペットと一緒にお墓に入るためには、ちゃんと許可された場所を探して、誰にも文句を言われないようにしておきましょう。
「ペットと一緒にお墓に入りたい」という人は多い
あなたが帰宅をすると、家族の誰よりも早く駆けつけて出迎えてくれるペット。
あなたが落ち込んでいるときには、そっと足元に寄り添いなぐさめてくれるペット。
何か失敗をした時には、まるで「やっちゃった・・・ごめんなさい・・・。」と言っているかのように、あなたと視線を合わせずその場でたたずんでいるペット。
普段はロクに近寄ってこないくせに、エサをあげる時だけは全力で愛想をふりまくペット。
いや~、ペットはとにかく可愛い!!!
他の家族と同じようにずっと生活を共にしているので、ペットはもう立派な『家族の一員』ですよね。
そんなペットを見ていると、
「この子と一緒にお墓に入りたいなぁ・・・。」
と思いませんか?
近年では『ペットと一緒にお墓に入りたい』という人は非常に多くて、今後もそのような人は増え続けていきそうですね。
しかし、『人とペットが一緒にお墓に入る』のはそう簡単なことではないんですよね。
「ウチのお墓のフタをちょっと開けてもらって納骨してあげればいいんじゃない?」なんて思っていたら、その考えは甘いですよ。
じつは、人とペットが一緒に入ることができるお墓って、まだあまり無いんです。
なぜなら、お墓というのは【人の遺骨】を納める場所だからです。
ですから、お寺などでは、人とペットが一緒にお墓に入ることはもちろん、ペットを墓地に連れ込むことさえも禁止するところも多いんですよ。
お墓に人とペットが一緒に入ることは意外に大変であることを知っておきましょう。
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ペットと一緒にお墓に入りたい場合はどうすればいいの?
でも、やっぱり一緒に入りたい!何か方法はないの!?
というあなたの心の声が聞こえてきました。
では、ここからは【人とペットが一緒にお墓に入るにはどうすればいいのか】について解説していきます。
今あるウチのお墓にペットと一緒に入ることはできないの?
あなたの家のお墓がすでにあったら、そのお墓にペットも一緒に入れてあげたいですよね?
わかりますよ、その気持ち。
でもね、それがそう簡単にはいかないのです。
法的にはペットの遺骨を一緒に埋葬しても問題はない
まず始めに言っておきますが、僕が「人とペットが一緒にお墓に入るのは難しい」と言っている理由は、法的なことではありません。
べつに、
法的にはペットの遺骨を埋葬しても問題はない
んですよ。
お墓のことについては、
【墓地、埋葬等に関する法律】
という法律があって、そこには動物の遺骨を埋葬してはいけないという内容はありません。
また、人間以外の動物の遺骨というのは『物』として扱います。
お墓の中には、石・砂・土・故人が愛用していた遺品など、いろんな『物』が遺骨と一緒に納められているんですよね。
だったら、そこへ『物』としてペットの遺骨を納めてしまえば問題はない、ということです。
なので、ペットの遺骨を埋葬することは、法的に何の問題もありませんから安心をしてくださいね。
原則としてお墓にペットと一緒に入ることは難しい
僕が「人とペットが一緒にお墓に入るのは難しい」と言っているのは法的な理由ではありません。
僕が言っているのは、【法的】ではなく【宗教的な観点】の問題なんです。
仏教では、
人以外の動物は、人と同じ空間にいながらも、【畜生(ちくしょう)】という『人とは違う世界』にいる
という考え方があります。
要するに、同じ空間にいても、
- 【人】⇒悟りに近い世界にいる
- 【人以外の動物】⇒悟りとは遠い世界(畜生)にいる
ということなんですよね。
お墓というのは『あの世とこの世を結ぶ神聖な場所』なのです。
ですから、神聖な場所に【畜生】であるペットのお骨を一緒に納めるのはよくない、ということになるんです。
そして、この考え方は長い間ず~っと日本人の中で感覚的に根付いています。
なので、「家のお墓にペットのお骨を一緒に入れる」と聞いて違和感を感じる人は多いはずです。
しかも、ご先祖様たちが一生懸命に守ってきたお墓にペットのお骨を埋葬するとなれば、親戚からも反対をされるでしょう。
このようなことを考えると、
お墓にペットと一緒に入ることは難しい
といえます。
【お寺にあるお墓】はペットと一緒に入ることができない
ペットと一緒にお墓に入りたいというあなたに残念なお知らせです。
あなたの家のお墓が、
【お寺にあるお墓】の場合は、ペットと一緒に入ることができない
と考えてください。
先ほどから言っているように、ペットのお骨を埋葬することは法的に問題はないです。
しかし、お寺の場合はどうしても【宗教的な観点】で問題が生じるのです。
あなたもご存じのとおり、お寺というのは『宗教施設』です。
仏教の教えを学んで修行をする場所が『お寺』です。
ですから、当たり前ですが、お寺というのは仏教の考え方にもとづいて管理運営されています。
なので、お寺にあるお墓は『仏教の考えに沿ったカタチで使用する』というのが絶対条件です。
ってことは・・・そうです、
- 人以外の動物は、人と同じ空間にいながらも、【畜生】という『人とは違う世界』にいる
という考え方でお墓を使用しなきゃいけませんから、ペットのお骨を一緒に埋葬することができないんですよ。
だから、ごめんなさい、もうすでにお寺にお墓がある場合は、そのお墓にペットと一緒に入ることは諦めてください。
【ペットと一緒に入れるお墓】がある霊園を探す
ペットを愛する人の中には、
という人もいますよね。
そういう人は、この方法しかありません。
それは、
【ペットと一緒に入れるお墓】がある霊園を探す
だけです。
すでに『ペットと一緒の埋葬は不可』という場所にお墓があるならば、仕方ありませんのでそのお墓は手放してください。
お寺にお墓がある場合は、《墓じまい》をして離檀(りだん)をしてください。
まぁ、【今あるお墓】と【ペットと一緒に入れるお墓】の両方を使うという方法もありますが、後で面倒なトラブルが起きる可能性が大なので、僕としてはおススメはしません。
なので、どうしてもペットと一緒にお墓に入りたいのなら、それが可能な場所に【お墓を建て替える】ようにしましょう。
ただし、お墓を建てるというのはかなりの出費がありますよ。
だいたい、
- 100万円~200万円
くらいは覚悟してください。
しかも、今あるお墓の《墓じまい》をする場合は、墓石の撤去費用などでさらに40万円程度が必要となります。
そうなんです、お墓って何をするにもお金がかかるので大変なんですよ。
お墓を建てる覚悟とお金の準備ができたら、後はもう、できるだけ近所で【ペットと一緒に入れるお墓】がある霊園を探すだけです。
今はインターネットを使っていくらでも霊園を探せますから、あなたの希望に合った霊園がきっと見つかります。
無事に希望通りの霊園が見つかったら、あなた好みのお墓を建てましょう。
これで、もう誰にも文句を言われずに、堂々と『ペットと一緒にお墓に入る』ことができます♪
まとめ:ペットと一緒にお墓に入りたいなら、それが可能な霊園にお墓を建てるしかない
ペットは大事な『家族の一員』です。
家族はみんな一緒のお墓に入るのですから、同じ家族の一員であるペットと一緒に入りたいですよね。
でも、基本的にはお墓にペットのお骨を埋葬することは難しいです。
なぜなら、仏教では、
人以外の動物は、人と同じ空間にいながらも、【畜生】という『人とは違う世界』にいる
と考えているからです。
そして、お墓は『あの世とこの世を結ぶ神聖な場所』ですから、そこへ【畜生】を入れることを良しとはしないのです。
要するに、法的には何の問題もないのですが、《宗教的な観点》の部分で引っかかっているんですよね。
なので、あなたの家のお墓が【お寺】とか【昔からある霊園や集合墓地】にあるなら、ペットと一緒にお墓に入ることは諦めてください。
でも、最近では『人とペットが一緒に入ることができるお墓』を認める霊園が増えました。
きっと時代の流れでしょうね、お墓の使い方が《宗教的な観点》よりも『利用者の需要』が優先されるようになっています。
ですから、可愛いペットと一緒にお墓に入りたいのであれば、それが可能な霊園にお墓を建てるしかありません。
最初からお墓を建てることになるので大きな費用が必要となってしまいますが、そういう霊園であれば誰にも文句を言われません。
どうしてもペットと一緒にお墓に入りたいなら、それなりの覚悟をもって話を進めてくださいね。