【檀家をやめたい】菩提寺を離檀する方法と費用の相場

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「《離檀》檀家をやめる方法と費用」という文字の背景にあるお寺

菩提寺との付き合いは大変ですよね。

いろんな行事(供養)への参加を求められたり、ときには多額の寄付を求められたり。

そのため、近年では「お寺との付き合いをやめたい」と考える人が急増しています。

また、お墓の後継者がいなかったり、遠方に転居するなどの理由で、やむを得ず『墓じまい』をするケースもあります。

菩提寺との付き合いを解消し、檀家をやめたいときは離檀をしましょう。

この記事では、お坊さんの僕が以下について解説しています。

  • 離檀をする方法
  • 離檀をするときの費用
  • ラクに離檀をする方法

トラブルがなくスムーズに菩提寺との付き合いを解消できるようになりますので最後まで読んでみてください。

ちょっと自己紹介

筆者:未熟僧(みじゅくそう)

お坊さん歴25年超の経験をもとに、仏事(お葬式・お墓など)の疑問解消、人間関係の悩み対策、僧侶の裏事情について発信しています。

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菩提寺との付き合いをやめるときは離檀をする

菩提寺があれば、自分の家のお墓をずっと守ってもらえるという安心感があります。

しかし、いろんな行事への参加を求められたり、高額な寄付を要求されることもあるので、菩提寺との付き合いはけっこう大変です。

そして、仮に菩提寺の住職さんに問題がある場合でも、その住職さんにお葬式や法事をお願いしなくてはいけません。

そのため、近年では、何かと義務や制限の多い『お寺との付き合い』を解消し、圧倒的に自由な霊園などへ移る人が急増しています。

また、菩提寺との付き合いには問題がなくても、家庭の事情で『墓じまい』が必要な人も増えているため、多くのお寺で離檀が頻発しています。

離檀の頻発というのは、菩提寺にとって決して望ましいことではありません。

そのため、菩提寺によって何らかの引き止めをされることもあり、その結果、離檀の際にはトラブルがよく起こるのです。

ですから、菩提寺との付き合いをやめるなら、事前に『離檀に関する知識』をしっかりと頭に入れておいた方がスムーズに話を進められます。

離檀をする方法

離檀をするときは、

という流れになります。

遺骨の移転先を決める

菩提寺との付き合いをやめることを『離檀(りだん)』といいます。

離檀をするときは、あらかじめ遺骨の移転先を決めておきましょう。

離檀をするということは、墓じまいをして遺骨を引き取るということです。

引き取った遺骨は、自宅などで安置するか、他の場所へ納骨しなくてはいけません。

ちなみに、遺骨を他の場所へ移転させることを『改葬(かいそう)』といいますので覚えておいてください。

また、遺骨を移転するときには『改葬の手続き』が必要となるため、どうしても移転先を決めておく必要があるのです。

住職さんへ離檀の意思を伝える

お寺との付き合いをやめるときは、住職さんに離檀の意思を伝え、墓じまいをしましょう。

付き合いをやめたいからといって、勝手に遺骨を取り出して、強引に墓じまいをしようとしてはいけません。

必ず住職さんへ離檀の意思を伝えてください。

お墓に埋葬されている遺骨を他の場所へ移すには【改葬許可申請書】という書類を役所へ提出する必要があります。

改葬許可申請書には、住職さんが承認している証として、墓地管理者(住職さん)が署名と捺印をする欄があります。

そのため、墓じまいをするにあたり、お墓に遺骨が埋葬されている場合は、住職さんの許可が必要なのです。

では、遺骨が埋葬されていなければ大丈夫かというと、理由は後述しますがそんなことはありません。

また、離檀を申し出るときは『離檀をする理由』を明確にしておきましょう。

きっと菩提寺から引き止められますので、そのときに離檀をする理由を伝えてあげてください。

もしも、ただ単に『その菩提寺が嫌だ』という理由で離檀をしたい場合は、

  • 寺までの距離が遠くて出向くのが困難になった
  • お墓の後継者がいない
  • どうしても経済的に余裕がない

など、なるべく角の立たない理由を考えてください。

とにかく、離檀をするときは必ず住職さんに伝え、勝手に墓じまいをしないようにしましょう。

必ず住職さんに『墓石の魂抜き供養』をしてもらう

離檀の意思を伝えたら、必ず住職さんに『墓石の魂抜き供養』をしてもらいましょう。

お墓を建てたときには【墓石の魂入れ供養】をして、墓石を《ただの石》の状態から《お墓》に変えるのです。

これによって、私たちは《お墓》を介してご先祖様や亡きご家族と交流できるようになります。

ですから、逆に墓石を撤去するときは『墓石の魂抜き供養』をして、お墓を《ただの石》に戻さなくてはいけません。

もしもこの供養をしないと、ご先祖様や亡きご家族との交流を一方的に絶つことになるのです。

離檀することが決まったら、住職さんと話し合って日程を決め、菩提寺での最後の供養となる『墓石の魂抜き供養』をしてもらってください。

石材店に依頼して『遺骨の取り出し』『墓石の撤去』『墓地の整地』をしてもらう

墓石の魂抜き供養が済んだら、石材店に依頼をして、

  • 遺骨の取り出し
  • 墓石の撤去
  • 墓地の整地

をしてもらいます。

すでにお墓へ遺骨が納められている場合は、石材店に依頼して遺骨を取り出してもらってください。

まだ遺骨が納められていない場合は、そのまま墓石の撤去と墓地の整地をしてもらってください。

また、お寺によっては【指定石材店】がありますので、その場合は指定石材店の連絡先を聞いて依頼しましょう。

もしも、菩提寺に指定石材店がない場合は、あなたが選んだ業者に依頼をしてかまいません。

取り出した遺骨は、持ち帰って手元供養、または他の場所へ改葬する

お墓から取り出した遺骨は、持ち帰って手元供養をするか、他の場所へ改葬する、あるいは最近では海洋散骨する人もいます。

遺骨を取り出したら、菩提寺で保管している『火葬許可証』を返してもらってください。

これは遺骨が適切に火葬されたことを証明するものであり、改葬の手続きをするときに市区町村役場から提示を求められる可能性があります。

ただし、『火葬許可証』の保管義務は5年間なので、もしも菩提寺が保管していなければ、代わりに『埋葬証明書』を発行してもらいましょう。

また、市区町村役場によっては火葬許可証や埋葬証明書の提示が不要の場合もありますので、お寺のある市区町村役場に確認をしておいてください。

そして、取り出した遺骨を他の場所へ改葬するのではなく、菩提寺内にある【永代供養墓】へ納骨するというケースもあります。

しかし、この場合は遺骨が菩提寺の敷地内にあるため、お寺によっては離檀の扱いにならず付き合いが継続することもあるので要注意です。

どうしても現在の菩提寺を離檀して、さらに永代供養を希望する場合は、他の寺院の永代供養墓へ改葬することを検討してみてください。

離檀をするときの費用

離檀をするには、

などの費用が発生します。

墓石の魂抜き供養のお布施

離檀にあたり『墓石の魂抜き供養』をしてもらうときは《お布施》を包んでください。

墓石の魂抜き供養のお布施は【1万円~5万円】が相場です。

ただし、お布施の金額というのは地域や宗派、そして寺院によってまったく違います。

場合によっては10万円超えということも十分にあり得ますので、菩提寺の住職さんに確認をしておきましょう。

『墓石の撤去』と『墓地の整地』の費用

墓石の魂抜き供養が済んだら、石材店などに『墓石の撤去』と『墓地の整地』を依頼しましょう。

『墓石の撤去』と『墓地の整地』の費用は【1㎡あたり15万円】くらいが目安です。

ただし、これらの費用は、

  • 墓地の面積
  • 石の種類
  • 石の数
  • 石の重量
  • 地域
  • 石材店ごとの値段設定

によって大きく異なりますので、事前に見積もりを取っておいてください。

また、それぞれの費用についても価格の高騰によりどんどん値段が上がっています。

なので、離檀をするつもりなら早めに行動することをおすすめします。

離檀料

離檀をするときには、菩提寺から『離檀料』を求められることがあります。

離檀料の相場は【1万円~20万円】程度です。

離檀料というのは、菩提寺に対する《最後の御礼》なので、本来ならあなたが金額を自由に決めたり、あるいは離檀料を納めないという選択もあります。

そのため、寺院によっては離檀料を要求しないところもあります。

ちなみに、僕がいるお寺でも離檀料は頂いていません。

また、相場以上の金額を要求している寺院もありますが、あまりに法外な金額の場合は弁護士に相談しましょう。

あるいは、最近では離檀の手続きを代行してくれる業者もありますので、困ったときにはそのような業者に依頼することも検討してみてください。

墓じまいを代行業者に任せてしまう

離檀をする場合は、必ず『墓じまい』をすることになります。

しかし、墓じまいの際にはやることがたくさんあるので「なんだか面倒だな」と感じる人が多いです。

そのため、墓じまいが必要だと分かっていても、面倒くさくてなかなか動けないのです。

そのような人は、墓じまいを自分でやらずに【墓じまい代行業者】に任せてしまいましょう。

墓じまい代行業者なら豊富な専門知識をもとに、

  • お寺や霊園への連絡と手続き
  • 石材店への依頼や交渉
  • 墓石閉眼(魂抜き)供養の立ち会い
  • 役所の手続き
  • 永代供養墓の紹介

など、墓じまいに関するほとんどのことを代行してくれます。

「墓じまいの代行なんて、住職さんが怒らないかな…。」と心配になるかもしれませんね。

もしも気が引けるなら、住職への申し出などはあなた自身がやって、他のことは代行業者に任せてしまえばよいのです。

墓じまいは、無理にあなたが全部をやる必要はありません。

分かりにくいことや面倒なことは、どんどん代行してもらいましょう。

もちろん、最初から最後まで全部を代行してもらっても大丈夫ですよ。

もしも『墓じまい代行業者』について興味があれば、インターネットで検索すると出てきますので、試しに無料相談をしてみてください。

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まとめ

菩提寺との付き合いをやめたい、あるいは家庭の事情で墓じまいをする必要があるときは【離檀】をしましょう。

離檀をする方法は、

  1. 遺骨の移転先を決める
  2. 住職さんへ離檀の意思を伝える
  3. 必ず住職さんに『墓石の魂抜き供養』をしてもらう
  4. 石材店に依頼して『遺骨の取り出し』『墓石の撤去』『墓地の整地』をしてもらう
  5. 取り出した遺骨は、持ち帰って手元供養、または他の場所へ改葬する

となります。

また、離檀に関する費用には、

  • 墓石の魂抜き供養のお布施
  • 『墓石の撤去』と『墓地の整地』の費用
  • 離檀料

があります。

離檀をするということは、ご先祖様たちがずっと続けてきた菩提寺との付き合いを終わらせることです。

まずはその意味をよく考えて、それでも離檀をしたいと思うなら本記事をご参考に実行してみてください。

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