仏事全般

数珠の処分の方法(捨て方)をお坊さんが詳しく解説します!

この記事はこんな人に向けて書いています
  • 使っていた数珠が壊れたから処分をしたい。
  • 数珠はどうやって処分すればいいんだろう?
  • 数珠って普通の【可燃ゴミ】で捨てちゃ・・・ダメだよね?

数珠をずっと使っていると、ヒモが切れたり、落として珠が欠けたり割れたりすることがあります。

その場合、数珠を処分してしまうケースもあるでしょう。

あるいは、何かの節目のときに新しいものに買い替えて、古い数珠を処分するケースもありますよね。

でも、数珠を処分しようにも、

数珠はどうやって処分したらいいんだろう?普通に一般ゴミに出しちゃってもいいのかな?

って思いませんか?

結論から言うと、数珠を処分したいなら、

『お寺』に持って行く

のがいいですよ。

数珠というのは【仏具】です。

だから、日頃から仏具を扱っていて、なおかつ、その処分方法を知っている『お寺』に処分してもらえばいいんですよ。

この記事ではお坊さん歴20年以上の僕が、

数珠の処分方法(捨て方)

について詳しく解説しています。

いろんなケースを想定して、いくつかの処分方法を紹介していますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

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数珠を処分するタイミングとは?

数珠をずっと使っていると、どこかのタイミングで数珠を処分することになります。

数珠は、むやみやたらに替えるものではありませんが、これから紹介するようなタイミングであれば、今あなたが使っている数珠を処分してもいいかなと思います。

珠を通しているヒモが切れたとき

数珠には珠を通している【ヒモ】があります。

数珠を長い間使っていると、そのヒモが切れてしまうんですよね。

ですから、

珠を通しているヒモが切れたとき

が数珠を処分する1つのタイミングです。

もちろん、ヒモが切れたからといって必ず処分しなきゃいけないわけではありません。

ずっと使っていて愛着があったり、誰かにもらったもので思い入れのある数珠だってあることでしょう。

なので、処分をしたくない場合は、仏具店や専門業者に持って行って『使えるように直してもらう』というのでも、それはもちろんOKです。

ただ、あまり使っていないのにヒモが切れてしまう場合は、その数珠の作りそのものに問題があるかもしれません。

じつは、数珠にもいわゆる『あたり・はずれ』がありまして、作りが雑な数珠はすぐにヒモが切れてしまうんですよね。

そんな数珠は直したところで、またすぐに切れてしまうんです。

未熟僧
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1年も経たずに切れてしまうようであれば買い替えることをおすすめします。

また、数珠のヒモが切れるのは、もしかすると別の理由かもしれません。

ヒモが切れてしまうのは、

数珠に宿った仏様が【悪縁】を断ち切ってくれた

のかもしれませんよ。

数珠をずっと使っていると、1つ1つの珠に仏様が宿るといわれています。

その仏様のチカラで数珠を持つ人を守ってくれているんですよ。

時には【厄介な悪縁を断つため】に数珠が切れてしまうこともあるのです。

あなたを守ってくれた仏様に感謝して、その数珠を処分しましょう。

【関連記事】:数珠が切れた!これって縁起が悪いの?それとも良いの?切れてしまう原因や対処の方法

結婚など生活環境が大きく変わったとき

数珠を処分するタイミングとしては、

生活環境が大きく変わったとき

というのもありますよ。

生活環境が大きく変わるといえば、例えば『結婚』ですね。

それまでの独身のときに使っていた数珠から『夫婦で買った数珠』に替えるのです。

結婚をすると、住む場所だけではなく家具や家電など、身の周りのあらゆるものが変わります。

新たなスタートを機に、数珠を買い替えてみるのもいいと思いますよ。

どんな数珠を選べばいいのか迷ったら、『【コレなら間違いなし!】お坊さんが厳選した数珠(男女別5選)を紹介します』の記事を参考にしてみてください。

もちろん、独身のときに使っていた数珠を無理に処分する必要はありません。

予備としてそのまま持っておくのもいいでしょう。

ただ、わずかですが余計に保管スペースをとってしまいますし、今後ずっとしまっておくだけの可能性が高いので、新しく夫婦で買ったら以前のものは処分してしまっていいと思いますよ。

何となく新しい数珠に買い替えたいとき

あなたは、他の人が持っていた物や店頭で販売されている物を見て、

あっ、コレいいなぁ。数珠は1つ持ってるけど・・・いいや、新しいのを買っちゃおう♪

みたいなことはないですか?

数珠を処分するタイミングの1つとして、

何となく新しい数珠に買い替えたいとき

があります。

まぁ、数珠を処分するキッカケのほとんどがコレでしょうね。

数珠にはいろんな素材やデザインがあるので、購入するときに迷ってしまうんですよね。

それで、しばらく使っていると「おやっ?この数珠もイイなぁ。」と他の数珠が欲しくなることもあります。

そんな時には、自分に正直になって買い替えてもイイと思いますよ。

数珠はいろんな場所で販売されていますので、数珠を買う時には『【お坊さんが紹介!】数珠はどこで買うべきなの?数珠を売ってる場所はこういう所です』の記事を参考にしてみてください。

数珠は大事に使ってほしいです、できれば長い間ね。

でも、他のものを気に入ってしまったら、今使っているものを以前のように大事にできなくないですか?

一方で、自分が本当に気に入ったものならずっと大事にできますよね?

本当に大事にできる数珠が見つかったら、それまで使っていた数珠は「今までありがとうございました。」と御礼を言って処分しましょう。

ちなみに、初めて数珠を買うなら【略式念珠】を選ぶのが正解!ですよ。

『略式念珠』は、宗派を選ばずどんなシチュエーションでも使えるので、非常に便利で優秀な数珠なんです。

数珠の処分の方法(=捨て方)

数珠を処分するにはいくつかの方法があります。

例えば、

  1. お寺に持って行く
  2. 神社に持って行く
  3. 仏具店に持って行く
  4. 処分をしてくれる念珠店などに郵送する
  5. 自分で処分する

といった方法です。

この中でも僕がおすすめしているのは、先ほども言いましたが、

『お寺』に持って行く

という方法です。

では、順番に紹介していきますね。

お寺に持って行く

あなたもご存じのとおり、数珠というのは【お葬式】や【法事】といった『仏事』で使うものです。

仏事のことをよく知っているのはどんな人でしょう?

そう、『お坊さん』です。

そして、お坊さんは数珠などの仏具の処分方法もよく知っています。

だから、数珠の処分はお坊さんにお願いしちゃえばいいんですよ。

仏具を処分するときには『魂抜き(閉眼供養)』という法要をします。

ただし、すべての仏具ではなく、位牌や仏像などの『仏様が宿る仏具』を処分するときに魂抜きをするんです。

数珠というのは、ずっと使っていると珠の1つ1つに仏様が宿ると言われています。

ですから、数珠を処分する時にはお坊さんにお願いして【魂抜き】をしてもらうのが理想なんです。

このように、ただ数珠を引き取るだけではなく、しかるべき供養があってから処分してもらえるという点で、僕は『お寺』に持って行くことをおすすめしています。

基本的には菩提寺に持って行く

『お寺』には、

  1. あなたの家のお墓があるお寺(=菩提寺)
  2. たまにお参りをしに行くお寺

の2つがあります。

あなたの家のお墓が『お寺』にある場合、できるだけ数珠はそのお寺に持って行きましょう。

つまり、

基本的には菩提寺に持って行く

ということです。

『菩提寺』というのは、【自分の家のお墓があるお寺】のことです。

だから、あなたの家のお墓が『お寺』にあるなら、そのお寺はあなたにとって『菩提寺』となります。

そして、菩提寺にとっては、あなたが『檀家(だんか)』となるのです。

お寺というのは、檀家に関するすべての供養をします。

もちろん数珠の処分も。

だから、檀家であるあなたから【数珠の処分】をお願いされたら、菩提寺はそれをちゃんと引き受けてくれますよ。

まぁ断られることはありませんが、万が一断られてしまったら、そのときは菩提寺以外のあなたが『たまにお参りをしに行くお寺』に持って行きましょう。

自宅から最寄りのお寺

あなたの自宅の近くにお寺はありますか?

もしもあるなら、そのお寺に数珠を持って行ってもOKですよ。

本当なら菩提寺に持って行ってもらいたいところですが、【菩提寺が遠くにある】というケースだってありますよね。

そんなときは、

自宅から最寄のお寺

に持って行くというのも選択肢に入れておきましょう。

先ほどの『たまにお参りをしにいくお寺』に持って行くのと同じことですね。

ただし、お寺によっては【檀家以外の人からの依頼は断る】というところもありますので、その点はご了承ください。

お寺で処分する時の費用の相場

数珠を処分してもらうには『お寺』が1番です。

でも残念ながら、基本的に『無料で数珠を処分してもらえる』ということはありません。

たまに「数珠の処分くらいなら、普通は無料でやってくれます。」みたいなことを言う人がいますが、そんなことを信じてはいけませんよ。

お坊さんに数珠の魂抜きをしてもらうための費用を納める必要があります。

数珠を魂抜きしてもらうための費用の相場は、

1,000円〜5,000円程度

です。

ごめんなさいね、お坊さんとしても「無料でかまいませんよ♪」と言ってあげたいのですが、数珠の最終的な処分にはそれなりにお金がかかってしまうんですよね。

つまり、仮に供養料はタダにできても最終的な処分にかかる実費の部分は請求するよ、ということです。

神社へ持って行く

数珠を処分してくれるのはお寺だけではありません。

一部の神社でも数珠を処分してくれるところがあります。

なので、

神社へ持って行く

というのもアリですね。

ずっと昔はお寺の敷地内に神社があったり、またその逆のケースもありました。

ですから、仏事と神事というのは今でもけっこうゴチャ混ぜになっていたりします。

御守とか祈祷札なんかは、お寺でも神社でも見た目はほとんど同じですからね。

僕がいる寺にも【どこかの神社の御守】を持ってくる人はけっこう多いですよ。

もちろん、僕も「あぁ、いいですよ。お預かりしますね♪」と言ってそのまま受け取ります。

だから、どこかに馴染みの神社があれば、そこに持って行ってみてください。

ただし、数珠は神事で使わないので、もしかすると「数珠はお寺へ持って行ってください。」と断られる場合もありますから、その点はご了承ください。

仏具店に持って行く

数珠を処分するということは、その数珠の代わりに新しい数珠を購入する場合が多いですよね?

だったら、数珠を処分するときには、

仏具店に持って行く

のもいいんじゃないですか?

本来なら数珠の処分をする時には費用がかかります。

でも、仏具店に持って行って、そしてそのお店で数珠を買うということなら、きっと処分費用は無料になりますよ。

ただ、店員さんの上手な営業トークで不要なものまで買ってしまわないようくれぐれも注意してくださいね。

ちなみに、仏具店に数珠の処分をお願いした場合、その数珠はちゃんとお坊さんによって供養されてから処分されます。

そこら辺のゴミと一緒に捨てられることはありませんから安心してくださいね。

処分をしてくれる念珠店などへ郵送する

最近では、あらゆる分野でいろんなサービスが増えました。

そして、その申込みも【インターネット】で簡単にできちゃいます。

先日発見したのですが、数珠を処分するには、

処分してくれる念珠店などへ郵送する

という方法もありますね。

いくつかの念珠店(数珠の専門店)では、お坊さんに依頼して定期的に『数珠供養』をしており、その際に数珠の処分をするのです。

あなたと同じように「どうやって数珠を処分したらいいんだろう?」と思っている人は多いのでこのようなサービスがあるんでしょうね。

処分費用はお寺とだいたい同じで、

1,000円~5,000円

くらいです。

これに郵送費用が加わるカンジですね。

よく探してみると、もちろん郵送費用は必要ですが、処分費用は無料なんていう所があるので1度チェックしてみてください。

自分で処分する

最後はコレです。

自分が使ってきた数珠なんだから、

自分で処分する

という選択肢もあります。

じつは「数珠には魂が入っていないから【普通の可燃ゴミ】として処分してもよい。」という意見の人も多いのです。

たしかに、位牌や仏像とは違って、数珠を新たに購入しても、わざわざお坊さんにお願いして『魂入れの供養』なんてしませんからね。

ですから、自分で数珠を処分するなら、

  1. 一度仏壇に供えて、ご本尊様に「処分させていただきます。」と伝える。
  2. 封筒や半紙などに包んで見えないようにする。
  3. 一般のゴミとして出す。

といった手順で行いましょう。

よく「般若心経を読んでから処分する」なんて言いますが、べつにお経を読む必要なんてないですよ。

数珠を処分することをご本尊様にちゃんとご報告すればそれで十分。

自分で数珠を処分する場合、最終的には【一般ゴミ】に出すことになりますので、見えないように封筒や半紙に包んでください。

数珠の珠が木製のものだったら自宅の庭で焼却してもかまいません。

でも、マンション住まいだったり、ご近所の目があるから庭で燃やせない場合は、それはもう【一般ゴミ】として処分するしかありません。

ただし、石を使った数珠は可燃ゴミにならないので、その場合の処分には注意をしてください。

あと、1つ誤解をしないでほしいことがあります。

数珠は【塩をふって清めてから処分する】なんてことはしなくていいですよ。

《清める》ということは、何か《穢れているもの》を清めるわけでしょ?

つまり、数珠に塩をふって清めるということは、その数珠が穢れているということになります。

仏様や故人の前で使用する数珠が穢れているわけがないじゃないですか。

塩をふるなんていう行為は【数珠に対する冒とく】ですからヤメてください。

そもそもの話ですが、数珠は自分で処分せずにお寺などにお願いした方がいいと思うんですよね。

先ほども言いましたが、数珠には自然に仏様が宿るんですよ、最初に魂入れをしなくても。

数珠を使うのは、お葬式や法事などの『故人の冥福を祈るとき』が多いです。

心から故人の冥福を祈りながら握りしめているんですから、どうしたって仏様のチカラがそこに入っていきますよ。

それに、数珠はお墓参りやお仏壇参りのときにも使います、というか、むしろこちらがメインの使い道です。

お参りのたびに数珠を持ちながら仏様やご先祖様に感謝の気持ちを伝えているのですから、数珠には仏様のチカラは宿っていきます。

ですから、数珠はできるだけ自分では処分しないでほしいなと思います。

まとめ:数珠を処分するなら『お寺』に持って行こう

数珠を処分したいときに、

「どうやって処分をしたらいいんだろう?普通のゴミに出すのもねぇ・・・。」

と思う人がとても多いです。

数珠を処分したいなら、

『お寺』に持って行く

ようにしてください。

お寺だったら、あなたの大事な数珠をちゃんとしたカタチで処分をしてくれますから安心ですよ。

ただし、処分をお願いするときには、1,000~5,000円程度の処分費用を納めることを忘れないでくださいね。

でも、誰かに処分してもらうのではなく「自分で処分をしたい」という人もいます。

どうしても自分で処分をしたい場合は、まず数珠を仏壇に供えてご本尊様に「処分させていただきます。」と伝えて、それから半紙に包んで見えないようにして一般ゴミで処分をしましょう。

まぁ、お坊さんの僕としては、できるだけ自分で処分はしないでほしいですけどね。

この記事を読んでくれたということは、あなたは数珠というものに『仏様』を感じているのです。

だから、処分する数珠も粗末には扱えないわけです。

つまり、あなたは日ごろから仏様のことを大事に考えてくれているんです。

仏事において【仏様を大事に思うこと】はとても重要です。

これからもご先祖様や亡きご家族のことを大事にしてあげてくださいね。

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