数珠を買おうと思っても、
- どんな形を選べばいいんだろう?
- 何色を選べばいいのかな?
- もっと値段の安いものはないかな?
と、いろいろ迷ってしまいませんか?
それに、仕事、家庭のこと、趣味などで忙しくて数珠選びにはあまり時間をかけられないですよね。
そこで本記事では、お坊さん歴20年以上の僕が《男性におすすめの数珠》を3つに絞って紹介しています。
デザイン、機能、価格などをふまえ【優秀な数珠】だけを厳選しましたので、参考にしてみてください。
【※注意】記事内で紹介している数珠は、販売サイトによっては在庫切れの場合がありますので予めご了承ください。
数珠の値段は《3千円~2万円》が目安
おすすめの数珠を紹介する前に、購入する数珠の【値段の目安】をお伝えします。
数珠は『3千円~2万円(税込)』くらいの、ある程度《品質の高い数珠》を買うといいですよ。
なぜなら、
- 品質の高い数珠を使うことが『故人に対する礼儀』だから
- 値段の安い数珠は破損しやすいから
です。
例えば、『昔とてもお世話になった恩師』と久しぶりに会うときには、ちゃんと品質の高い服を着て、失礼のないように身なりを整えて行きますよね?
数珠も同じで、ちゃんと品質の高い数珠を使うことが『故人に対する礼儀』です。
また、数珠は値段と製造元によって品質に大きな差があり、安いものは品質が悪くて破損しやすいので要注意です。
すぐに破損してしまったら、新しい数珠を買い直すか修理をすることになるので、結局は【安物買いの銭失い】となります。
しかし、3千円以上の高品質な数珠であれば、長い期間ずっと使い続けられるので結果的に【お得】です。
ちなみに、数珠は高価なものがいくらでもありますが、2万円を超えるものは『ぜいたく品』なので、無理にそれらを買う必要はありません。
男性におすすめの数珠3つ
ここからは、
という3つのタイプの数珠を紹介します。
本格的な数珠
「数珠は品質が良くて本格的なものを使いたい。」という人には、こちらの『星月菩提樹(せいげつぼだいじゅ)』の数珠がおすすめです。
星月菩提樹の数珠は、僕たちお坊さんもよく使用している【本格的な数珠】です。
数珠はお坊さんにとって超重要なものなので、いろんな数珠を試して、その中から使いやすくて丈夫な『優秀な数珠』を選んでいます。
そして、お坊さんが選んでいる『優秀な数珠』の中の1つが星月菩提樹です。
星月菩提樹は最高級の木の実で、表面には黒い点がまるで【星】のようにたくさんあり、そこへ【月】に見立てた小さな穴が空いているのが特徴です。
また、星月菩提樹の実はとても硬くて丈夫なことから、僕たちお坊さんが持っている【本式念珠】にもよく使用されます。
なので、星月菩提樹の数珠は『本格的な数珠』といえます。
でも、本格的な数珠というのは値段が少し高いことがデメリットなんですよね。
何でもそうですが、本格的で品質の良いものはどうしても値段が高くなってしまいます。
とはいえ、星月菩提樹は石より軽く、そして木よりも硬いので使い勝手がとてもいいですよ。さらに、この数珠には紬(つむぎ)で作られた【数珠袋】も付いてきます。
この数珠は値段が少し高めではありますが『本格的で使い勝手がよい数珠』なので、本物志向の人にはおすすめです。
数珠を選ぶのが面倒くさい人向けの数珠
「たくさん数珠がありすぎて選ぶのが面倒くさい!」という人にはこちらの数珠がおすすめです。
インターネットで調べてみると、たくさんの数珠が出てきますよね。
でも、たくさん数珠があると逆にどんなものを選べばいいのか迷ってしまいませんか?
そして、迷っているうちに数珠を選ぶのが面倒くさくなって、最終的に「もうコレでいいかな。」と妥協してしまいます。
しかし、妥協して選んだものは後悔することが多く、愛着もあまり湧きません。
この数珠は、黒色の珠に茶色の房という【定番のデザイン】です。
珠の素材は、仏壇などに用いられる『黒檀』という硬くて丈夫な木材で、さらにとても軽量なので持ち運びにも便利。
数珠は、お葬式や法事のときにずっと持っていたり、喪服のポケットに入れることも多いので、丈夫で軽量というのは大きなメリットです。
さらに、この数珠は比較的値段が安く、しかも付属品として【数珠袋】もついているので、数珠選びが面倒な人はこの数珠を選んでおけば問題ありません。
ただし、定番ということは《他の人と同じような数珠》なので、法要後の食事のときには数珠をテーブルの上へ置きっ放しにしない方がいいですよ。
他の人も似たような数珠を持っていた場合、みんなが数珠をテーブルの上に置いてしまうと、どれが誰のものか分からなくなります。
とはいえ、お葬式が終わってすぐに数珠袋へ入れておけば、他の人の数珠と区別がつかなくなることはありません。
買って後悔しない数珠
ここで、僕がいつも「これを買っておけば後悔しませんよ。」とおすすめしている数珠を紹介します。
僕はお坊さんになって20年以上ですが、今までいろんな数珠を見てきました。そして、総合的に考えて最も優秀だと思ったのがこの数珠です。
優秀な数珠というのは、
- 珠に良質な素材を使っている
- 珠、ヒモ、房の色のバランスが良い
- 珠を通すヒモ、そして房に良質な正絹が使われている
- 全体的に使いやすい形状である
- 全体的に丁寧に加工されている
- 値段が【適正】または【お得】である
という条件が必要です。
そして、これらの条件をすべてクリアしたのが、僕がおすすめしているこの数珠です。
この数珠の色については、
- 【珠(玉)】:黒色に近い『濃紺』
- 【房】:紺色
- 【全体】:暗めで落ち着いた色使い
となっています。
数珠はお葬式や法事で使うので、男性用には紺色のように【暗めで落ち着いた色】がいいです。
しかも、紺色は幅広い年代に好まれる色なので長期間使えますよ。
珠の素材には、ツヤのある上質な天然石の『青虎目石』が使用され、珠を通すヒモや房には高級な正絹が使われています。
また、念珠製造師という数珠職人によって細部までしっかりと作り込まれているので、そう簡単には破損しません。
さらに、この数珠には高級生地の『紬(つむぎ)』で仕上げられた【数珠袋】がついてくるのでお得です。
これだけ優秀で、なおかつ値段も手頃なので、男性にはこの数珠が1番おすすめですよ。
ただし、この数珠の珠はすべて【石】なので、少しだけ重いのがデメリット。
とはいえ、男性用の腕時計くらいの重さですから、持っていてストレスになるレベルではありません。
また、この数珠のように落ち着いたデザインだと、人によっては【地味な数珠】に見えるかもしれません。
しかし、地味なデザインは『誠実』な印象を与えますので、お葬式のように厳粛な場面には適しています。
ちょっとしたデメリットはありますが、この数珠は、お坊さん目線で見ても非常に優秀なので、買って後悔をすることはないでしょう。
※他のタイプの数珠を見る場合はこちらからどうぞ。
まとめ
数珠にはたくさんの種類があるので、自分に合った数珠を選ぶのはけっこう大変です。
数珠を選ぶときには、
- 珠にはどんな素材を使っているのか
- 問題なく加工されているのか
- 珠・ヒモ・房はどんな色なのか
- 珠を通すヒモは丈夫なものか
- 房はどんな素材でどういう形状か
- 総合的にちゃんと値段に見合ったものか
というところを判断しなきゃいけませが、それはなかなか難しいのです。
なので、この記事ではお坊さんとしての経験をふまえ、おすすめの数珠を3つ紹介しました。
数珠というのは、長く使えるに越したことはありませんので、そのためには数珠を値段の安さだけで選んではいけません。
安さだけで選ぶと必ず後悔しますから、数珠を買うなら値段が3千円以上の品質の良いものを選びましょう。
そして、せっかく購入した数珠は、大事に扱ってなるべく長く使い続けてくださいね。
※もう一度おすすめの数珠を見る場合はこちらからどうぞ。
※お葬式では他にも持ち物がありますのでコチラの記事で確認してみてください。