お墓の意味や役割とは何?お墓参りでお墓はパワースポットに育つ?

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お墓の意味と役割

お墓に向かい手を合わせると、何となく心が洗われたような気になりませんか?

それはたぶん、亡きご家族やご先祖様からのメッセージがお墓を通じてあなたに伝わったからです。

お墓というのは、単なる【遺骨を納める場所】ではなく、とても重要な役割を果たしているものなんです。

この記事では、

  • お墓の意味と役割
  • お墓の起源
  • お墓参りを続けるとどうなるのか

について解説しています。

お墓の意味と役割、そして昔の人がお墓を大事にしてきた理由もわかりますので最後まで読んでみてください。

ちょっと自己紹介

この記事を書いている僕『未熟僧(みじゅくそう)』は、お坊さん歴25年以上。仏事の疑問を解消するいろんな情報を発信しています。

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お墓の意味や役割って何?

あなたがいつも手を合わせている『お墓』。

あなたは『お墓』についてどんなイメージがありますか?

例えば、

  • 遺骨が納められている場所
  • 神聖なもの
  • 何だか少し怖いもの

みたいなカンジでしょうか?

まずは、お墓とは何なのか、どのような意味があるのかを説明します。

法律では【お墓】ってどんなもの?

お墓というのは好きな場所に建てられるわけではありません。

お墓に関しては、『墓地、埋葬等に関する法律』という法律があり、お墓とはどのようなものか、また、お墓を建ててよい場所についても定められています。

ちなみに、僕たちお坊さんは、この法律のことを『墓埋法(ぼまいほう)』と略して呼んでいます。

お墓や墓地については、 『墓地、埋葬等に関する法律』の第2条で、

《4》この法律で「墳墓」とは、死体を埋葬し、または焼骨を埋蔵する施設をいう。

《5》この法律で「墓地」とは、墳墓を設けるために、墓地として都道府県知事の許可を受けた区域をいう。

《6》この法律で「納骨堂」とは、他人の委託をうけて焼骨を収蔵するために、納骨堂として都道府県知事の許可を受けた施設をいう。

と定義されています。

法律上だと、『お墓』ではなく『墳墓(ふんぼ)』あるいは『納骨堂』と表現されているんですね。

この法律を見ると、お墓というのは要するに『死体や遺骨を埋めることを目的とする、都道府県知事に許可された場所』という意味になります。

なので、お墓には何でも自由に埋めることはできませんし、知事の許可を得た場所にしかお墓を建てられないのです。

【墓】という字の意味

墓という漢字は、【莫】という字と【土】という字が合わさっています。

【莫】という字には、

  • 『〇〇でない』
  • 『〇〇なかれ』

という意味があります。

例えば、【莫大(ばくだい)】という言葉がありますが、この言葉には『これよりきなものはない』といった意味があります。

つまり、【墓】という字は、【莫】と【土】とが合わさることで、死体や遺骨をの中へ埋葬し、その姿を見ることができないようにした場所という意味になるのです。

お墓の役割

お墓は死体や遺骨を埋葬するだけの場所ではありません。

お墓にはもう1つの側面があります。

それは、お墓が『あの世とこの世を結ぶ場所』であるということです。

じつは、お墓としてはこちらの役割の方が大事なんですよね。

新しくお墓を建てたときは必ず『開眼(かいげん)法要』を行います。

開眼法要は『魂入れ(たましいいれ)』や『御性根入れ(おしょうねいれ)』などとも呼ばれます。

この法要は、簡単にいうと【墓石に仏様やご先祖様達に宿ってもらえる状態にする】ために行うものです。

建てたばかりの墓石は、まだ【ただの石】の状態です。

それが、開眼法要をすることで【お墓】となり、それでようやく私たちのメッセージがお墓を通じてご先祖様に届くようになります。

言ってみれば、開眼法要は『あの世とこの世の開通式』みたいなものですね。

また、開眼法要の後は、私たちもあの世からいろいろな【ご利益】や【お導き】といった恵みを、お墓を通じていただくことができるようになります。

つまり、お墓とは、あの世とこの世を結び、私たちと仏様やご先祖様達が通じ合うための大切な場所なんです。

あなたはお参りをしているときは穏やかで幸せな気持ちになりませんか?

それは、ご先祖様や亡きご家族があなたに向けてたくさんのプレゼントをお墓を通じてあの世から届けてくださっているからです。

また、お墓はご先祖様や亡きご家族だけではなく、無数にいらっしゃる仏様達のご利益も一緒に届けられます。

そう考えると、なんだか『お墓』って、あの世とこの世をつなぐための、今でいうSNSみたいなものですよね。LINE・X(旧Twitter)・Instagram、そして『お墓』です。

【関連記事】:お墓参りをする意味とは?お墓参りのやり方と注意点も詳しく解説

お墓のはじまり

お墓の歴史は古く、どうやら縄文時代や飛鳥時代には『お墓のもと』になったものがあったようです。

その後、平安後期から鎌倉時代にかけて、現在のお墓の原型となる五輪塔(ごりんとう)が登場し、江戸時代になると現在私たちがよく見る形のお墓を建てるようになったそうです。

他にも、お墓の起源としては、

  • 『古事記に出てくる千引石(ちびきいわ)』が起源である
  • 『お釈迦様の骨を埋めた盛り土』が始まりである
  • 『宇宙を構成している5つの要素』を表している

など、いろいろな説があります。

ただし、今とは違って、お墓は『1人につき1つ』で建てられていました。

また、この頃から政治的な理由により、お寺とお墓はセットのような関係になっています。

そして、現在のお墓は、和風なものから洋風なものまで、いろいろなデザインや用途で造られるようになりました。

…と、かなりザックリとですが、お墓の歴史や起源を書いてみました。

しかし、じつを言うと、お墓の歴史や起源については何が本当に正しいのかがイマイチ不明なところもあるんですよね。

お墓に関してもそうですが、仏教はあまり白黒をハッキリさせず、グレーのままにしている部分が多いのです。

テレビとかで見たことがありませんか?よく画面の下の方に出てる『※ 諸説あります』っていうやつ。

アレは僕たちお坊さんのよく使う『逃げのセリフ』です。

お墓ひとつにしてもいろいろな解釈があるので、正直なところ、何が正しいのか僕たちお坊さんにも分からないのです。

なので、お坊さん達は「コレは必ずこうだ!」と断言できないから、便利な言葉を使ってお茶をにごしています。

お墓の歴史についても同じで、僕たちお坊さんは断言なんてできないんです。

せいぜい「◯◯だと言われています」というのが精一杯。

一方で、あなたがお参りしているお墓は、『ご先祖様たちによって代々にわたり大切に守られてきた場所』という確固たる歴史があります。

ですから、あなたの家のお墓は間違いなく歴史ある神聖な場所ですから、これからも、お墓参りをしたり掃除をしたり、神聖なお墓を大事に守ってください。

お墓は石で造らなければいけないの?

先日、ある信者さんから「なぜお墓は石で造るんですか?たしか【木の柱】のお墓もありましたよね?」という質問をされました。

信者さんのおっしゃったように、墓地には『墓標(ぼひょう)』と呼ばれる木の柱を建てることもあります。

墓標は、お墓と同じ役目をするものですが、墓標は基本的に【墓石の代わり】として、ちゃんとした墓石を建てるまでの一時的なものです。

僕がいる寺には、あえて墓石を建てずに何度も墓標を建て直している人がいますが、そのたびに高いお金を出しています。

べつに墓標を建てることが間違いではありませんし、信念をもって墓標を建て続けるというのでもいいです。

でも、今はよくても、世代が変わったときに後の人が大変な思いをするかもしれませんね。

お墓というのは何世代にもわたって受け継がれていくものですから、墓標よりも頑丈な石で造るべきではないでしょうか?

墓石はあなたのもの。墓地は管理者のもの。

お墓についていろいろと解説してきましたが、ここで大切なことをお伝えします。

あなたの家のお墓が建っている【土地(=墓地)】はあなたのものではありません、お寺や霊園など『墓地の管理者』のものです。

でも、【墓石】はあなたのものです。

お墓を建てるときには、必ず墓地を使用させてもらうために【永代使用料】を管理者へ支払います。

この【永代使用料】のことを【墓地の購入代金】だと誤解する人が非常に多いのです。

そのような誤解をしている人は、お墓を手放すときに「墓地を売却するにはどんな手続きが必要なんですか?」と聞いてきます。

永代使用料というのは『墓地を継承する人がいる限りずっと借地できる権利』を得るための費用です。

このことを説明すると、ガックリと肩を落とされて帰っていかれます。

墓地はあくまで借りているだけで、購入したわけではないので、そこはしっかりとご理解をお願いします。

お墓参りでお墓はパワースポットに育つ?

ここで、少しスピリチュアルな話をします。

先ほど、「お墓は、あの世とこの世を結ぶ場所」と説明しました。

僕は、お墓参りの回数を重ねるにつれ、お墓自体に【パワー】が生まれ、それが徐々に大きくなっていくような気がしています。

何ていうか、お墓参りをすればするほど、お墓が育つという感じです。

そして、これと同じような現象が仏像にも起こるようです。

気持ちを込めて拝むという行為は、その対象にパワーを注ぎ込むことだと思います。

ですから、大勢の参拝客が訪れるお寺の仏像は、非常に巨大なパワーを持っていることでしょう。

例えば、奈良の東大寺にある大仏様は、あまりの迫力に圧倒されますが、仏像のサイズの問題ではなく、やはり大仏様自体が持つパワーのレベルが格段に違うのだと思います。

あなたの家のお墓も、ご先祖様が代々にわたりお参りをしてパワーを注いでこられたわけですから、立派な『パワースポット』となっているはずです。

つまり、パワースポットとなったあなたの家のお墓は、ご利益やお導きなど、たくさんの恵みを与えてくれるものなのです。

これからも、できるだけお墓参りを続けていただき、あなたのパワーでお墓を育ててください。

まとめ: お墓を介してご先祖様と通じ合いましょう

私たちは日頃からご先祖様に守られながら生活をしています。

本当なら直接会って日頃の感謝の気持ちを伝えたいところですが、残念ながらそれはできません。

しかし、あの世とこの世を結んでいる『お墓』を経由すれば、しっかりと感謝の気持ちを伝えることができるのです。

そして、お墓というのは、心を込めて何度も手を合わせることでパワーが注がれ徐々に育っていきます。

お墓が育つと、それは立派な『パワースポット』と同じです。

ご先祖様や自分たちで育て上げてきたお墓は、たくさんの『ご利益』や『お導き』をあなたに施してくれるでしょう。

お墓を介してご先祖様と通じ合い、あなたとご先祖様でお墓をどんどん育ててくださいね。

【追記】もしも、お墓の維持管理に不安を感じているなら

あなたはきっと、「自分がお墓を守っていかなきゃ」と思いながらお墓の維持管理をしていることでしょう。

それは本当に尊いことであり、ご先祖様や亡き家族をとても大切に思っている証拠です。

でも、管理費の支払い、墓地の手入れ、定期的なお墓参りなどで「正直、今後もちゃんとお墓の維持管理ができるか不安だな」と思ったことはありませんか?

また、自分の子ども達が同じようにしっかりと維持管理できるかどうかも心配でしょう。

もし、少しでもお墓の管理に限界を感じていたり、他の選択肢(墓じまいや改葬など)を知っておきたい場合は以下の記事を参考にしてみてください。

※今のうちに『お墓の未来』について考えておくことも大事ですよ。

『墓じまい』から、改葬・永代供養墓・海洋散骨・手元供養までの流れ

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