お墓

お墓にある【くぼみ(水鉢)】って何?湯呑みやコップを置く方がいいの?

どうも、お坊さん歴20年以上の未熟僧(みじゅくそう)と申します。

この記事はこんな人に向けて書いています
  1. お墓の中央にある楕円形のくぼみって何なの?
  2. くぼみには湯呑みやコップを置くものなの?
  3. お酒やジュースを供えても大丈夫かな?

お墓の真ん中には、楕円(だえん)形で少しくぼんでいる部分があります。

何だか変な形をしているし、ちゃっとだけくぼんでいて、明らかに何かの目的のためにそれがあるのは確か。

とはいえ、それが一体何なのかよく分からないですよね?

しかも、最近建てられたようなお墓にはそれが無かったりします。

では、結論から先に言いますね。

お墓にあるくぼみの部分は、

水鉢(みずばち)

といいます。

これは名前のとおり、

お水を注ぎ入れて供えるための場所

です。

お墓参りでは、線香や花などと一緒に水を供えます。

その時に、水はこの水鉢へ供えるようにしてください。

と言っても、「どうやって水を供えればいいの?」という疑問が沸くことでしょう。

そういったところもこの記事の中でちゃんと説明していきます。

この記事では、

  • 水鉢とは何なのか
  • 水鉢にはどうやって水を供えるのか
  • 水以外のものを供えてもいいのか

について詳しく解説していますので、【水鉢】に関して多くの人が疑問に思うところはほぼ解決できるはずです。

お墓の中央にある【くぼみ(水鉢)】って何?

あなたの家のお墓には、楕円形で少しだけくぼんだ場所があると思います。

お墓の中央部分にあるので、見た目にも『とても大事な所』ということはお分かりでしょう。

そうです、この部分はメチャクチャ大事な所なんですよ。

お墓の中央にある楕円形のくぼみの部分を、

『水鉢(みずばち)』

といいます。

そして、この水鉢には、

キレイな水

を供えます。

水鉢に水を供えるのは、

  1. 仏様の喉を潤してもらう
  2. 仏様の教えを映し出す鏡の役割をする
  3. この世のすべての生物に施し(=布施)をする

といった意味があります。

仏様たちは未熟な私たちを正しい方向へと導き、時には手助けもしてくださいます。

しかも、きっとそれは毎日のことのはずですから、そりゃあ喉だって渇きますよね。

そんな仏様たちに感謝の気持ちを込めて水を飲んでいただきましょう。

また、水というものは波がたたない時には水面が『鏡』のようになります。

つまり、水鉢に水を注ぐことによって『仏様の教えを映し出す鏡』を作るということも意味しているのです。

そして、水というのは、私たち人間を含め『ほとんどの生物にとって必要なもの』です。

水がないと生きていくことができませんので、水はまさに『命の源』なのでです。

それをお墓へ供えることによって、お墓参りをしている側の私たちが【施し(=布施)】という仏道修行をしていることにもなります。

だから、水を供えるのは【仏様のため】だけではない、ということなんですよね。

水を供えることは、お墓参りをしている人にとっても『修行をする』という重要な意味があるということを知っておいてくださいね。

また、今回に記事のテーマである『水』もそうなんですが、お墓参りの時には『5つのお供え』をするのが基本となっています。

水の他にも大事なお供え物がありますので、詳細はコチラの記事を読んでみてください。

お墓参りの時にお供えする『5つの供物=五供(ごく)』の意味。お墓参りで供えている線香、花、水、ロウソク、供物。あなたはそれらの意味を知っていますか?この記事では、お墓に供える5つの供物(=五供)の意味について詳しく解説しています。この記事を読めば、今後のお墓参りの質がグッと上がります!...

水鉢には湯飲みやコップを置いた方がいいの?

あなたは、どこかの家のお墓で、水鉢の所へ【湯呑み】や【コップ】などが置かれているのを見たことがありませんか?

それは、水鉢へ水を直接注ぐのではなく、ちゃんと器に入れてから供えているのです。

特に【湯呑み】なんかは『故人が生前に使っていたもの』を置いているんだと思います。

そして、それを見た人の中には、

  • 「なるほどね、ウチもああやって水をお供えしたらいいんだな♪」

って思う人もいるんじゃないでしょうか

しかしですねぇ・・・そんなことはしなくてもいいんですよ。

というか、むしろ僕は、

水鉢には、湯呑みやコップなどは置かない方がいい

とさえ思いますよ。

その理由は、

  1. 器に入れて供える意味がないから
  2. 【器が割れてしまうリスク】を無駄に負うだけだから

です。

器に入れて供える意味がない

水鉢に器を置かない方がよい理由の1つめを説明します。

水を【湯呑み】や【コップ】といった器に入れるのは、きっと、

  • 「仏様に供えるものだから、何にも入れずにそのまま供えるのは失礼だろう。」
  • 「器があった方が仏様も水を飲みやすいだろう。」

という発想なんじゃないかと思います。

これは仏様のことを大切に考えて敬っているからこそ出てくる発想です。

それでも、水を器に入れる必要はありませんし、それをする意味がありませんよ。

なぜなら、水鉢が【水を入れるための『鉢』】だからです。

『鉢』というのは、言い方を変えれば【容器】です。

つまり、

  • 水鉢そのものが『水を入れるための容器』

なんですよね。

お墓には最初からちゃんと容器(=水鉢)があるのに、さらにそこへ器(湯呑みやコップ)を入れなくてもいいでしょ?ってことです。

お墓には水を飲むための専用の容器があるのですから、仏様に対して失礼にはなりませんし、水が飲みづらいなんてこともありません。

ですから、水鉢には水を直接注げば大丈夫なんですよね。

【器が割れてしまうリスク】を無駄に負うだけ

水鉢に器を置かない方がいい理由の2つめです。

水鉢に器を置くと、

  • 【器が割れてしまうリスク】を無駄に負うだけ

です。

僕は今まで、割れた湯呑みやコップがお墓の前で散乱しているのを何度も見てきました。

そして、それを片付けながら「もうっ!ホンマに、頼むから割れるような器を置かんといてくれ!」と思っていました。

墓地というのは、ほとんどが屋外にありますよね?

ということは、猫やカラスなどがいつでも墓地内に入ることができてしまうわけですよ。

それで、そういった動物たちが湯呑みやコップを引っかけて割ってしまうことがあるんですよね。

ただ割れてしまうだけなら仕方ないのですが、割れた器のせいでケガをしてしまうリスクがあるのです。

お墓参りには大人だけではなく、小さなお子様も来ます。

もしも、そのような小さなお子様がですね、割れた器の破片を触ってケガをしてしまったら大変ですよ。

万が一、その破片を口の中に入れでもしちゃったら、もう大騒ぎですからね。

だから、水鉢に【湯呑み】や【コップ】を置いても意味がないですし、無駄にリスクを負うだけなのでヤメておきましょう。

どうしても何かの器に入れて供えたいというのなら『ペットボトル』であれば、比較的安全でいいでしょう。

水鉢には、お酒やジュースを供えてもいいの?

あなたの家の仏様の中に、お酒やジュースが好きだった方はいますか?

もしもお酒やジュースが大好きだった方がいたとしても、水鉢には『水』を供えてください。

さらに言えば、できるだけ、

自宅から持ってきたキレイな水

を供えるようにしましょう。

いやね、べつに「絶対にお酒やジュースを供えちゃダメ!」っていうわけではないんですよ。

ダメではないですけど、あまりおすすめはできませんよ。

仏様へ供える水は【可能な限りキレイな水】にするという一応の決まりがあるんです。

でも、お酒やジュースには【余計なもの】が混ざり過ぎています。

なので、『仏様に供えるもの』としてはハッキリ言って不適切です。

僕が寺にこもって修行をしていた時なんかは、水が最も澄むといわれている【午前2時頃】に井戸まで行って仏様用の水を取っていましたからね。

とにかく、仏様へ供える水は【キレイで澄んだ水】にするということを徹底してましたよ。

仏様には【できるだけキレイな水】を飲んでいただきたいですし、キレイな水は【仏様の澄み切った清らかな教え】を象徴するものでもあるんですよね。

なので、お墓に供えるものはお酒やジュースではなく、やはり【キレイな水】がベストです。

また、水はできるだけ自宅から持ってくるようにしましょう。

まぁこれは、『ご先祖様に飲み慣れた家の水を飲んでもらう』ということですね。

昔は水道なんかありませんので、家で使っている水(井戸水)をお墓参りの時に供えていました。

ということで、お墓参りには【自宅から持ってきたキレイな水】というのが理想的なんです。

ちなみに、僕がいる寺では仏様用の水としてレンタルウォーターサーバーの『クリクラ』の水を使用しています。

いろいろ調べてみたら『クリクラ』の水が非常に安全でキレイな水であることがわかり、それ以来ずっと仏様用として使っているんですよね。

この話をある信者さんにもしたところ、その信者さんまで『クリクラ』を契約しちゃっていたのには驚きました(笑)。

ウォーターサーバーの【クリクラ】を使った感想は『便利で超優秀!』です自宅にウォーターサーバーを置こうとお考えなら『クリクラ』がおすすめですよ。この記事では、ウォーターサーバーの『クリクラ』の魅力や実際に使った感想について詳しく書いています。便利で品質も超優秀なウォーターサーバーをお探しのあなたに向けて書いています。...

まとめ:水鉢には何も置かずに、キレイな水をそのまま注ぎ入れてください

お墓の中央にあるくぼみのことを『水鉢(みずばち)』といいます。

これは、字のとおり【お水を注ぎ入れて供える場所】です。

よく湯呑みやコップに水を入れてから水鉢へ供える人がいますが、そんなことをする必要はありませんよ。

水鉢には、

【自宅から持ってきたキレイな水】をそのまま注ぎ入れる

だけでかまいません。

水鉢に湯呑みやコップを置くと、ときどき猫やカラスが引っかけてしまい、地面に落ちて割れてしまうことがあるんです。

お墓参りには小さなお子様も来ています。

もしも、そのお子様が割れた湯呑みなどの破片を触ったり、万が一にも口の中へ入れてしまったら・・・。

湯呑みやコップが【故人の使っていた物】であるのなら、それはぜひ仏壇へ水を供える時に使いましょう。

わざわざ必要のない危険なリスクを冒してまで水鉢に湯呑みやコップを置くことはありません。

どうしても水鉢に直接お水を注ぎたくないというのなら、家から持ってきたキレイな水を『ペットボトル』へ入れて供えましょう。

また、お酒やジュースを供えるのもあまりおすすめできません。

仏様へ供える水は【キレイで澄んだ水】であることが理想的なのです。

だから、お酒やジュースのような【他のものがたくさん混じっているもの】は不適切なんですよね。

というわけで、やむを得ない理由がないかぎり、水鉢には【あなたの家から持ってきたキレイな水だけ】を供えるようにしてくださいね。