お墓参りには剪定(せんてい)ばさみを持って行こう!剪定ばさみの選び方も詳しく解説

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お坊さん歴20年以上の未熟僧(みじゅくそう)と申します。

こんな人に向けて書いています
  • お墓に供えるお花って、いつも少しだけ長いんだよねぇ。
  • お墓参りをするときは花を切るハサミがあった方がいいのかな?
  • お墓参りにはどんなハサミを持って行けばいいんだろう?

お墓参りをするときには【お花】を供えます。

でも、買ったお花の茎が少し長くて、お墓の花立てにうまく収まらないことがありませんか?

お花の茎が長いと、花立ての中でちゃんと固定されないので、お花をまっすぐに立てられません。

そうなると、せっかく買ったお花をキレイに供えることができないんですよね。

ですから、お墓参りをするときはお花を切るハサミを持って行くようにしましょう。

さらにいうと、できるだけ『剪定(せんてい)ばさみ』を持って行きましょう。

お墓参りのときには、剪定ばさみが1つあるだけでとても便利ですよ。

この記事では、

  • お墓参りに剪定ばさみを持って行くべき理由(メリット&デメリット)
  • 剪定ばさみの選び方
  • おすすめの剪定ばさみの紹介

について詳しく解説しています。

お墓参りのときに剪定ばさみがあると便利な理由が分かりますので最後まで読んでみてください。

未熟僧

持って行く道具1つでお墓参りがとてもラクになりますよ。

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お墓参りには【剪定ばさみ】を持って行こう!

僕のいる寺では、信者さんへの貸出用に剪定ばさみを用意してます。

そして、毎回それを借りに来る人がいるんですね。

僕は、その人を見るたびに、

未熟僧

剪定ばさみなんてそんなに高価でもないんだし、1つ買っちゃえばいいのに。毎回借りる方が面倒くさくない?

と思っちゃうわけです。

でも、きっとその人は、

毎日お墓参りに行くわけじゃないし、わざわざ剪定ばさみなんて買わなくても寺で借りればいいんだよ。

と思ってるはず。

まぁいいんですけどね、寺だって貸すために常備してるわけだから。

でも、剪定ばさみを1つ持っていれば、お花を供えるときのストレスは減るし、お墓参りの意味さえも違ってくるんですよ。

だから僕は、お墓参りには【剪定ばさみ】を持って行こう!と言いたい。

剪定ばさみがあることのメリット

僕がお墓参りに剪定ばさみを持って行ってほしいと思うのは、それなりにメリットがあるからです。

お花の長さを揃えられる

まず、剪定ばさみがあれば、当然ながら花(主に茎の部分)をキレイに切れますので、お花の長さを揃えられます。

あなたは、お花屋さんへ行ったときに、

お墓にお花を供えるので、全体の長さが〇〇cmくらいに切ってください。

と言って買いますか?

お花屋さんへ『お墓に供える』とは伝えても、花の具体的な長さまでは指定しませんよね。

まぁ、お花屋さんの方は慣れているので『お墓に供える』って聞けば、だいたいの大きさを予測して作ってくれますけどね。

でも、実際のところ【供えられているお花が明らかに長い】というお墓をよく見かけます。

それで僕は気がつきました。

長すぎるお花を供えている家の多くは【スーパーで買ってきたお花】を供えているみたいです。お盆とかお彼岸の時期になると、スーパーの出入口の近くにある『生花1束500円』みたいなやつですね。

未熟僧

僕も買ったことがありますけど、ちょうど良いサイズよりも《5~6cm》くらい長いんですよね。

そういう【お花を買ったけど、ちょっとだけ長い】というときに剪定ばさみの出番です。

なので、お墓参り用の花はいつもスーパーで購入するという人は、剪定ばさみも持って行くようにしましょう。

そうすれば、長さの調整が必要になったときに【あなた好みの長さ】でサクッと切れますから。

えっ、そんなの使わなくても手で茎を折ればいいんじゃない?

たしかに、手で折っても短くすることはできますよ。しかも、茎を折ってそのまま【V字】に折りたためば、花筒の中で安定して立てられますからね。

でも、仏様に供えるものを手でバキッと折るのはイヤじゃないですか?

それに、そんな上手にちょうど良い所で折れるでしょうか?

残念なことに、お墓を正面から見たときに【左右で花の長さが違う】という家はたくさんあるんですよね。ご先祖様に供えるものですから、できればキレイに供えたいところです。

じつは、『お花を供える』というのは、ご先祖様に対して、

「わたしは、感情のままに行動せず、辛抱強く耐え続けて、その先にある真実を見つけ出します!」

という決意表明をする意味があるんですよ。

だから、供えたお花の長さがバラバラだと、決意の本気度もその程度ということになってしまうので、お花の長さはちゃんと揃えましょう。

お花以外のものを切ることができる

剪定ばさみがあるとホントに便利なんですよ。

なぜなら、花以外のものも切ることができるからです、当たり前ですけど。

例えば【雑草】です。

墓地にはいろんな雑草が生えてますよね。その中には【茎は細いけど硬くて、しかも根っこがなかなか抜けない】という非常にタチの悪い雑草もあるんです。

本来なら雑草は【根っこから抜き取る】べきですが、どうしても抜けないのなら【切る】しかない。ただ、細くて硬い雑草を手で無理に引きちぎろうとすれば、切れるのは雑草ではなく自分の手の方です。

ここで剪定ばさみの出番ですよ。手では切れない硬い茎でも、ほ~ら、剪定ばさみなら1秒でスパッと切れちゃう。

あとは【お供え物】だって切れます。

亡きご家族の大好きだった煎餅を供えるときに、小分けにされているモノだったら、まずは外側の袋を開けて、その中から数個だけ小分けの煎餅をお供えしますよね?

それで、外側の袋がなぜか固くてなかなか開けられない、みたいなことはありませんか?

そんなときには、剪定ばさみを使っちゃってください。剪定ばさみで袋の端をピッと切ってしまえば簡単に開きます。

それと、【お線香を巻いている紙】を切ることもできますね。

1束のお線香を複数人で分けるときは、お線香に巻かれている紙を取り外さなくちゃいけませんが、これが地味に面倒くさいのです。

でも、剪定ばさみがあれば簡単に紙を切れます。

このように、剪定ばさみが1つあるだけで何かと便利なんですよ♪

剪定ばさみがあることのデメリット

剪定ばさみを持って行くと、メリットだけじゃなくてデメリットもあるんじゃないの?

お墓に剪定ばさみを持って行くことにはデメリットもあります。

1番のデメリットは【荷物が1つ増えてしまう】ということです。

後ほど説明しますが、剪定ばさみは《ある程度の大きさ》がないとダメなので、その分だけ荷物になってしまいます。しかも、人によっては重いと感じるかもしれません。

お墓参りには他にも持って行くものがあるので、できるだけ荷物を減らしたいわけですが、そこに剪定ばさみがあるというのはデメリットになってしまうかと。

もう1つのデメリットは【安全ロックをかけ忘れると、他の荷物が傷つく可能性がある】ということでしょう。

剪定ばさみには、刃が開きっぱなしにならないように安全ロックが付いています。

このロックを忘れる、もしくは何かのはずみでロックが外れてしまった場合、同じ袋やバッグに入っている他の荷物に傷をつけてしまうことがあります。

僕は一度、剪定ばさみのロックをしないままバッグの中へ入れてしまい、一緒に入っていた財布に傷をつけてしまいました。

このとき以来、僕は、ロックをちゃんと確認して、さらに念のため剪定ばさみを【軍手】の中に突っ込むようにしました。

剪定ばさみの選び方

ここまで読んでくれたあなた、次のお墓参りには剪定ばさみを持って行こうと思ってくれましたよね?

でも、剪定ばさみにはいろんな種類がありますので、ここからは『剪定ばさみの選び方』について紹介します。

利き手に合わせて購入する

人間には『利き手』があります。

ものを切るときは手に力を入れなくてはいけませんので、ハサミも利き手で扱わないとうまく切れません。

なので、事務で使うハサミが【利き手別】で販売されているように、剪定ばさみも利き手に合わせて購入できるんです。

なので、【左利き】のあなたの場合は、購入のときに『利き手の表記』に十分に注意してくださいね。

剪定ばさみの大きさは【手のひらサイズ】が使いやすい

先ほどもチラっと言いましたが、剪定ばさみはある程度の大きさが必要です。

理由は簡単で、サイズが小さいと、

  • 切るときに上手く力を入れられない
  • 一回で切れない

からです。

だからといって、大きすぎてもジャマなんですよね。

ちょうど良い大きさは、『手のひらサイズ』です。

手のひらサイズであれば、握り込むにも十分な大きさで、荷物としてもそれほど気にならないです。

なので、どんな大きさのモノを買えばいいのか迷ったら【手のひらサイズ】が断然おすすめですね。

重さはもちろん【軽い】ものが良い

剪定ばさみは、手のひらサイズの大きさは必要ですが、はさみ本体の重量は軽いに越したことはありません。

その方が持ち運びにも便利です。

なので、全部金属で作られているような剪定ばさみじゃない方がいいです。

でも、全部金属の剪定ばさみって見た目が何となく【プロ】っぽいからカッコイイんですよね。

切ったときの音も金属音でカチン♪っていうのもなんかカッコイイ。

でも、やっぱり重い。

それに、扱い方が下手だと、たまに指を挟んでしまって血豆ができるんですよね。

あなたは職人さんじゃないんだから、誰にでも扱いやすくて手のひらサイズで軽量な剪定ばさみを使った方が無難です。

刃の曲線(カーブ)がなるべく長い方がいい

剪定ばさみにはいろんな種類があります。

剪定ばさみを買うなら、

  1. 刃が曲線(カーブ)のもの
  2. 曲線(カーブ)の距離が長いもの

を選びましょう。

刃が曲線のものは、刃が茎や花に最後までしっかり当たるからイイんですよね。

例えるなら、板前さんが【包丁の刃の全体】を使ってスーッと魚の身を切るようなカンジです。

何かこう、【効率よくキレイに切ってる感】があるんですよね。

なので、この記事のタイトル部分にある写真みたいな【刃が直線的】な形状のモノは、本当はおすすめできないのです。

もちろん刃が直線的なものでもちゃんと切れますが、刃が曲線のものの方が一発でキレイに切れます。

はさみは『サクッ♪』と切れるのがいいんですよ。

『バツッ!』じゃなくて『サクッ♪』です、『サクッ♪』はメッチャ気持ちいい。

持ち手(グリップ)の端に【フック型】の安全ロックが付いている

剪定ばさみには『安全ロック』がついています。

安全ロックをしていれば刃が露出しないので、

  • ケガをしてしまう
  • 持ち運びのときに、他の物を傷付けてしまう

といったことを防げます。

だから、使わないときには必ずロックをかけておかないとダメ。

ただ、この『安全ロック』には、

  • 刃と刃が交わる部分(根元の部分)をロックする
  • 持ち手の端の部分をフック型のものでロックする

の2種類があります(もしかしたら他のタイプもあるかも)。

僕のおすすめは、【持ち手の端にフック型のロックがついているもの】です。

とはいえ、正直なところ、ロックはどの部分にあっても大丈夫。

じゃあ、何でロックが持ち手の端にある方がいいのかというと、僕の経験で過去に『刃と刃が交わる所にロックがあるタイプで、ロックが外れてしまったことがあるから』というだけです。

一方で、持ち手の端にロックがあるタイプは、ロックが外れてしまったことはないので、僕はこっちをおすすめします。

持ち手(グリップ)の部分はゴム素材のものが理想的

剪定ばさみの中には、持ち手の部分がゴム素材のものがあります。

当たり前ですが、持ち手がゴム素材である方が【滑りにくい】です。

剪定ばさみというのは立派な【刃物】なので、万が一にも手を滑らせて足の上にでも落としたら大変。

だから、安全に使うためにも持ち手がゴム素材のものが理想的です。

あと、持ち手が滑りにくいということは、それだけ刃にちゃんと力が伝わるということなので、必要最低限の力で切ることができるわけです。

もしも、持ち手がゴム素材のものがあったら、安全と使いやすさを考えても、そっちを選ぶべきです。

おすすめの剪定ばさみは『【岡恒(おかつね)】剪定ばさみ210mm』

条件に合うモノを探すのも面倒だし、結局は何を買えばいいの?

そうですよね、いろんな条件を考えながら選ぶのは大変ですよね。

じゃあ、僕のおすすめの剪定ばさみを紹介しておきます。

剪定ばさみを買うなら【岡恒(おかつね)】剪定ばさみ210mm】がおすすめです。

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この剪定ばさみには、刃の長さが3種類ありますから気をつけてくださいね。

その中でも【210mm】が一番いいですよ。

僕は、今までいろんなタイプの剪定ばさみを使ってきて、お墓参りにはこの剪定ばさみが一番適していると思います。

なぜなら、剪定ばさみに必要な条件をほぼ満たしているから。

そして、その性能の割には値段が安い!

じつは、この【岡恒】のはさみは、僕のいる寺に来てくれている植木職人さんも使用しているんです。

つまり、プロも選ぶ剪定ばさみってことです。

というか、この剪定ばさみはその植木職人さんから勧められたんですよね。実際に使ってみたら、さすがプロが勧めるモノだけあって、めちゃくちゃイイ!!

あなたもぜひ一度使ってみてください。

きっと、「なるほどね!こういうことね!」って、僕の言っている意味がわかってもらえるはず。

プロが使うような剪定ばさみが低価格で買えるんです、迷うことなんてないと思いますよ。

剪定ばさみ使用後の注意点

剪定ばさみを使う上で注意しておいてほしいことがあります。

それは、

  • 使った後は、刃の部分を掃除する
  • 使った後は、必ず安全ロックをかけておく

ということです。

使った後は【刃の部分】を掃除する

剪定ばさみは、草木や花など『水気のあるもの』を切ります。

すると、切った後には【水分】と一緒に【植物から出る成分】も刃に付着するんですよね。

そして、これらが付着したままで放置すると、

  • 刃がさびる
  • 刃に付着した植物の成分が固まり、はさみがスムーズに動かない

といったことが起こります。

なので、剪定ばさみを使った後は【刃の部分】を掃除することが大事です。

掃除といっても、刃の部分を水洗いしてティッシュか何かで水分を拭き取る程度で大丈夫です。

使った後は、必ず安全ロックをかけておく

剪定ばさみを使った後は、必ず安全ロックをかけるようにしてくださいね。

これは、言うまでもなく、露出した刃によって、

  • ケガをしないようにするため
  • 他の荷物に傷をつけないようにするため

です。

お墓の前で流血騒ぎなど起こさないよう、使った後は必ず安全ロックをかけるようにしましょう。

まとめ:お墓参りには剪定ばさみを持って行こう

お墓参りでお花を供えようと思ったら、花の茎が長くて見栄えが悪くなってしまうことがあります。

そんなときには【剪定ばさみ】であなた好みの長さまで茎をサクッと切ってください。

剪定ばさみは花以外のものを切るときにも使えて非常に便利ですから、お墓参りには『剪定ばさみ』を持って行きましょう。

剪定ばさみを持っていないなら、1つ買っておくといいですよ。

僕がおすすめする剪定ばさみは『岡恒(おかつね)剪定ばさみ210mm』で、よく切れて使い勝手もいいし、しかも手頃な金額です。

お花を供えることは、ご先祖様に対して「私は、感情的に行動せず、辛抱強く耐えていく努力をします。」という『あなたの生き方の決意表明』なので、ちゃんと剪定ばさみを使ってお花の左右を揃えておきましょう。

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