お墓参りのときに、お花がうまく花筒(花立て)に収まらずイラっとしたことはありませんか?
お花を花筒に入れても、クルッと回って斜めに傾いてしまうんですよね。
お花の茎が長いと、花立ての中でしっかりと固定されず、きれいに供えられません。
ですから、お墓参りには『剪定(せんてい)ばさみ』を持って行くといいですよ。
剪定ばさみがあれば、茎を切って長さの調整ができますし、他にもいろんな使い道があります。
この記事では、お坊さんの僕が以下について詳しく解説しています。
- お墓参りに剪定ばさみを持って行くメリットとデメリット
- 剪定ばさみの選び方
- お坊さん目線でおすすめする剪定ばさみ
未熟僧剪定ばさみがあるだけで、お墓参りがラクになりますので最後まで読んでみてください。
筆者:未熟僧(みじゅくそう)
お坊さん歴25年超の経験をもとに、仏事(お葬式・お墓など)の疑問解消、人間関係の悩み対策、僧侶の裏事情について発信しています。
お墓参りに剪定ばさみを持って行くメリットとデメリット
剪定ばさみが1つあれば、お墓参りのときに何かと便利です。
まずは、お墓参りに剪定ばさみを持って行くことのメリットとデメリットを紹介します。
お墓参りに剪定ばさみを持って行くメリット
お墓参りに剪定ばさみを持って行くことのメリットは以下のとおりです。
- お花の長さを揃えられる
- お花以外のものを切ることもできる
お花の長さを揃えられる
まずは、当たり前のメリットから紹介します。
剪定ばさみがあれば、お花(主に茎の部分)をキレイに切れますので、お花の長さを揃えられます。
あなたは、生花店へ行ったときに「お墓に供えるので、全体の長さが〇〇cm程度に切ってください。」と言って花を買いますか?
きっと、そこまで具体的な長さを指定しませんよね。
それに、生花店側は慣れているので、「お墓に供えるお花」と聞けば大体の大きさを予測して作ってくれます。
しかし、それでもお花が長いこともあるんですよね。
あとは、僕が今まで見てきた限り、『スーパーで販売しているお花』は茎が長いようです。
お盆とかお彼岸の時期になると、スーパーの出入口の近くにある『生花1束500円』みたいなやつですね。



僕も買ったことがありますが、適切なサイズよりも【5~6cm】くらい長いんですよね。
そういう『買ったお花が少しだけ長い』ときに剪定ばさみの出番です。
なので、日頃からお墓参り用のお花をスーパーで購入している人は、剪定ばさみも持って行ってください。
そうすれば、長さの調整が必要となったときに、あなた好みの長さでサクッと切れますよ。
「いや、茎が長いなら手で折ればいいんじゃない?」と思ったでしょうか?
たしかに、手で折って短くすることもできます。
しかも、茎を折ってそのまま【V字】に折りたためば、花筒の中で固定できますからね。



でも、お墓に供えるものを手でバキッと折るのは抵抗がありませんか?
それに、上手く『ちょうど良い長さ』で折れるとも限りません。
実際に、お墓を正面から見たときに、左右で花の長さが違うという家はたくさんあるんですよね。
そのような家はお花の茎を手で折っているのだと思いますが、ご先祖様に供えるものはなるべくキレイに供えたいものです。
じつは、お花を供えることには「私は、感情のままに行動せず、辛抱強く耐え続けて、その先にある真実を見つけ出します!」という、ご先祖様に向けた決意表明の意味があります。
ですから、お花の長さをちゃんと揃えて供えましょう。
お花以外のものを切ることができる
お墓参りで剪定ばさみがあると便利なんですよ。
なぜなら、花以外のものを切ることができるからです。
例えば、雑草。
墓地にはいろんな雑草が生えますが、その中には『茎は細いけど硬くて、根がなかなか抜けない』という面倒なヤツもあるんです。
本来なら雑草は根から抜き取るべきですが、どうしても抜けないのなら切るしかありません。
でも、細くて硬い雑草を手で無理に引きちぎろうとすれば、切れるのは雑草ではなく自分の手の方です。
そこで剪定ばさみの出番。



手では切れない硬い茎でも、剪定ばさみなら1秒でスパッと切れちゃいます。
あとは、供物だって切れますよ。
例えば、亡きご家族の大好きだった煎餅を供えるときに剪定ばさみが活躍します。
小分けに個包装されている煎餅を供える場合、まずは外側の大袋を開けて、その中から何個か取り出してお供えしますよね?
その際に、外側の大袋をなかなか開けられない、みたいなことはありませんか?
そんなときには、剪定ばさみを使ってください。



剪定ばさみで袋の端をピッと切ってしまえば簡単に開きます。
それと、お線香を巻いている紙を切ることもできます。
1束のお線香を複数人で分けるときは、お線香に巻かれた紙を取り外しますが、これが地味に面倒くさいのです。
でも、剪定ばさみがあればストレスなく簡単に紙を切れます。
このように、剪定ばさみが1つあるだけで何かと便利です。
お墓参りに剪定ばさみを持って行くデメリット
お墓に剪定ばさみを持って行くことにはデメリットもあります。
1番のデメリットは【荷物が1つ増えてしまう】ことです。
お墓参りではなるべく荷物を減らしたいわけですが、そこに剪定ばさみという荷物が増えることはデメリットになってしまいます。
しかも、剪定ばさみはある程度の大きさが必要なので、人によってはジャマに感じるかもしれません。
もう1つのデメリットは【安全ロックをかけ忘れると、他の荷物が傷つく可能性がある】ということです。
剪定ばさみには、刃が開きっぱなしにならないように『安全ロック』が付いています。
でも、ロックを忘れたり、もしくは何かのはずみでロックが外れてしまった場合、同じ袋やバッグに入っている他の荷物に傷をつけてしまうことがあります。



僕は、剪定ばさみのロックをせずにバッグの中へ入れてしまい、一緒に入っていた財布に傷がつきました。
持ち運ぶときには、ちゃんとロックをかけて、念のため剪定ばさみを何かで包んでおくと安心ですよ。
個人的には、墓地の掃除のときに使う【軍手】に入れておくのがよいかなと思います。
剪定ばさみの選び方
剪定ばさみにはいろんな種類がありますので、ここからは剪定ばさみの選び方を紹介します。
利き手に合わせる
人間には『利き手』があります。
そのため、ほとんどの人は、ハサミで物を切るときに『利き手』を使います。
文具店などでは、事務で使うハサミも『利き手』ごとに販売されていますよね。
同じように、剪定ばさみも利き手に合わせて購入できるんです。
なので、もしもあなたが【左利き】の場合は、ちゃんと『利き手の表記』を確認してください。
【男性の手のひら】くらいの大きさが使いやすい
剪定ばさみは、小さ過ぎず、大き過ぎず、適切な大きさでなければなりません。
理由は簡単で、サイズが小さいと、
- 切るときに上手く力が入らない
- 一回で切れない
からです。
だからといって、サイズが大きすぎてもジャマなんですよね。
剪定ばさみの適切なサイズは【男性の手のひら】くらいの大きさです。
【男性の手のひら】くらいの大きさであれば、握り込むにも十分な大きさですし、ロックをかけた状態なら荷物としてもそれほど気になりませんよ。
重量は軽いほどよい
剪定ばさみは、持ち運びのことを考えると、本体の重量が軽いに越したことはありません。
なので、よく見かける『持ち手まで金属が剥き出しになっている形状』の剪定ばさみではない方がいいです。
金属がすべて剥き出しの剪定ばさみは職人さんも使っていて、見た目が【プロ】っぽくてカッコイイんですよね。
切ったときの音も金属音でカチン♪っていうのもなんかカッコイイ。
でも、持ち手まで金属が剥き出しのものは、やっぱり重いんです。
それに、真冬に触ると冷たいし、真夏は逆にとても熱い。
そして、水分がついた手で握ると滑ってしまうこともあります。
さらには、扱い方が下手だと、たまに指を挟んでしまって血豆ができます。
あなたは職人ではないので、誰でも扱いやすい『男性の手のひらの大きさで、軽量な剪定ばさみ』を使った方が無難です。
刃は曲線(カーブ)の方がいい
剪定ばさみにはいろんな種類があります。
剪定ばさみを買うなら、刃が曲線(カーブ)になっているものを選びましょう。
刃が曲線のものは、刃が茎や花に最後までしっかり当たるからいいんですよね。
刃が最後までしっかり当たっていると、効率よくキレイに切れますよ。
もちろん刃が直線的なものでもちゃんと切れますが、刃が曲線である方が一発でキレイに切れるのでおすすめです。
持ち手(グリップ)の端に【フック型】の安全ロックが付いているものがよい
剪定ばさみには『安全ロック』がついていますので、使わないときは必ずロックをかけておきましょう。
安全ロックをしていれば刃が露出しないので、ケガを防ぎ、他の物を傷つける心配もありません。
『安全ロック』には、
- 刃と刃が交わる部分(根元の部分)をロックする
- 持ち手の端の部分をフック型のものでロックする
の2種類があります(もしかしたら他のタイプもあるかも)。
僕のおすすめは、【持ち手の端にフック型のロックがついているもの】です。
僕は過去に、刃と刃が交わる部分にロックがあるタイプを使っていて、何かの拍子にロックが外れてしまった経験があるのです。
一方で、持ち手の端にロックがあるタイプは、ロックが外れたことはありません。
ロックのタイプはあなたのお好みでかまいませんが、僕は【持ち手の端にフック型のロックがついているもの】をおすすめします。
持ち手(グリップ)の部分は『滑り止め素材』のものが理想的
剪定ばさみの中には、持ち手の部分が『滑り止め素材』のものがあります。
剪定ばさみというのは【刃物】なので、もしも手を滑らせて足の上にでも落としたら大変。
ですから、安全に使うためにも持ち手が『滑り止め素材』のものが理想的です。
あと、持ち手が滑りにくいということは、それだけ刃にちゃんと力が伝わるということなので、必要最低限の力で切ることができます。
剪定ばさみを買うときは、安全性と使いやすさを考えて、持ち手が『滑り止め素材』のものを選ぶべきです。
おすすめは【岡恒(おかつね)】の剪定ばさみ
「条件に合うモノを探すのも面倒だし、結局は何を買えばいいの?」と思ったあなたに、僕のおすすめの剪定ばさみを紹介します。
剪定ばさみを買うなら【岡恒(おかつね)】剪定ばさみ】がおすすめです。
この剪定ばさみには、刃の長さが3種類ありますから、あなたのお好みに合ったサイズを選んでください。
また、持ち手には、滑りにくく衝撃にも強い『オレフィン』という素材が使われているので安心して使えます。
もちろん、持ち手の端にはフック型のロックがありますよ。
僕は、今までいろんなタイプの剪定ばさみを使ってきて、お墓参りには岡恒の剪定ばさみが一番適していると思います。
なぜなら、剪定ばさみに必要な条件をほぼ満たしているから。
そして、性能が良いにもかかわらず、値段が安い。
じつは、この【岡恒】のはさみは、僕のいる寺に来てくれている植木職人さんも使用しています。



つまり、プロも選ぶ剪定ばさみなのです。
というか、この剪定ばさみはその植木職人さんから勧められたんですけどね。
さすがプロが勧めるだけあって、まぁ使いやすいこと。
あなたもぜひ一度使ってみてください。
きっと、「なるほど、こういうことか。」と、僕の言っている意味が分かってもらえるはずですよ。
剪定ばさみ使用後の注意点
剪定ばさみを使う上で注意しておいてほしいことがあります。
それは、
- 使った後は、刃の部分を掃除する
- 使った後は、必ず安全ロックをかけておく
ということです。
使った後は【刃の部分】を掃除する
剪定ばさみは、草木や花など『水分を含んだもの』を切ります。
植物を切った後には【水分】と一緒に【植物から出る成分】も刃に付着するんですよね。
そして、これらが付着したまま放置すると、
- 刃がさびる
- 刃に付着した植物の成分が固まり、はさみがスムーズに動かない
といったことが起こります。
なので、剪定ばさみを使った後は【刃の部分】を掃除することが大事です。
掃除といっても、刃の部分を水洗いしてからティッシュなどで水分を拭き取る程度で大丈夫です。
使った後は、必ず安全ロックをかけておく
剪定ばさみを使った後は、必ず安全ロックをかけるようにしてください。
これは、言うまでもなく、露出した刃によって、
- ケガをしないようにするため
- 他の荷物に傷をつけないようにするため
です。
お墓の前で流血騒ぎなど起こさないよう、使った後は必ず安全ロックをかけるようにしましょう。
まとめ:お墓参りには剪定ばさみを持って行こう
お墓参りには『剪定ばさみ』を持って行きましょう。
剪定ばさみを使って、あなた好みの長さまでお花の茎をサクッと切ってください。
もちろん、花以外のものを切るときにも使えますから非常に便利です。
僕がおすすめする剪定ばさみは『岡恒(おかつね)剪定ばさみ』で、よく切れて使い勝手もいいし、しかも手頃な金額です。
お墓にお花を供えることは、ご先祖様に対して「私は、感情的に行動せず、辛抱強く耐えていく努力をします。」という、あなたの決意表明です。
ですから、剪定ばさみを使って、お花の左右をきれいに揃えてから供えましょう。
※お墓参りには他にも持ち物がありますよ。











