お墓

お墓の意味や役割とは何?お墓参りでお墓はパワースポットに育つ?

この記事は、

今回の内容は要するにコレです
  • お墓にはどんな意味があるのか
  • お墓にはどんな役割があるのか

について解説しています。

大切なご家族のご遺骨が納められている『お墓』。

お墓に向かい手を合わせると、なんだか心が洗われたような気になりませんか?

それはたぶん、亡きご家族やご先祖様からのメッセージがお墓を通じてあなたに伝わったからです。

あなたがいつもお参りをしているお墓には重要な意味があるんです。

そして、ご遺骨を納めている以外にもありがたい役割を果たしているんですよ。

この記事を一度お読みいただければ、お墓の大切さが改めてわかると思います。

そして、きっとお墓を大事にしたくなりますよ。

お墓の意味や役割って何?

あなたは、お盆にお墓参りをしていますか?

ウチの寺には、今年の夏も、連日の肌を刺すような日射しの中、たくさんの方がお墓参りに来られました。

猛暑にもかかわらず、みなさん額に汗して一生懸命にお墓の掃除をされていました。

心のこもった掃除のおかげなのでしょうね、いつにも増して墓石が輝いて見えました。

あなたもきっと、お盆やお彼岸、あるいはご命日やご法事の時など、心をこめてお参りをされていることでしょう。

ところで、あなたは『お墓』をどのようなものとして考えていますか?

単なる【ご遺骨が納められている場所】ですか?

あるいは【神聖な何かが宿る石塔や木の柱】でしょうか?

それとも【何となく怖いもの】だったりしますか?

人それぞれお墓に対するイメージは違うとは思います。

墓という漢字は、【莫】という字と【土】という字が合わさっています。

莫という字には、『〜でない』とか『〜なかれ』という意味があります。

莫大という言葉がありますが、これは『これよりきなものはない』といった意味があります。

つまり、【墓】という字は、

故人のご遺体やご遺骨をの中へ埋葬することで、その姿を見ることができないようにした場所

という意味になるのです。

しかし、お墓はご遺体やご遺骨を埋葬するだけの場所ではありません。

ぼくは、お墓のことを、

あの世とこの世を結ぶ場所

だと思っています。

信者のみなさんにもそのように説明をしています。

あれっ?もしかして、あの世とこの世を結んでいるなんて大げさだと思われましたか?

じつは、お墓って埋葬の用途だけではなくて、他にとても重要な役割を果たしているんですよ。

新しいお墓を建てた時は、必ず『開眼(かいげん)法要』というものを行います。

開眼法要は『魂入れ(たましいいれ)』や『御性根入れ(おしょうねいれ)』などとも呼ばれます。

この法要は、簡単にいうと、

墓石を仏様やご先祖様に来てもらえる状態にする

ために行うものです。

建てたばかりの墓石は、ただの【石】のままです。

それが、開眼法要をすることで【お墓】になるのです。

つまり、開眼法要は『あの世とこの世の開通式』ということなんです。

それでようやく、ご先祖様に対して今の私たちの想いや伝えたいメッセージがお墓を通じて届けられるようになるのです。

そして、反対に、私たちもあの世からいろいろな【ご利益】や【お導き】といった恵みを、お墓を通じていただくことができるようになります。

お墓とは、あの世とこの世を結び、

私たちと仏様たちが通い合うための大切な場所

ということなんです。

お参りをしている時は穏やかで幸せな気持ちになりませんか?

それは、ご先祖様や亡きご家族があなたに向けてたくさんのプレゼントをお墓を通じてあの世から届けてくださっているからです。

お墓は、ご先祖様や亡きご家族だけではなく、無数にいらっしゃる仏様達のご利益も一緒に届けられる場所なのです。

そう考えると、なんだか『お墓』って、あの世とこの世をつなぐための、今でいう『コミュニケーションツール』みたいですよね。

LINE 、Twitter 、Facebook 、お墓、みたいなカンジです。

【関連記事】:お墓参りをする意味とは?お墓参りの基本的な手順と注意点も詳しく解説します。

お墓のはじまり

お墓の歴史は古く、どうやら縄文時代や飛鳥時代には『お墓のもと』になったものがあったようです。

その後、平安後期から鎌倉時代にかけて、現在のお墓の原型となる五輪塔(ごりんとう)というものが登場しました。

江戸時代になると、いま私たちがよく目にする形のお墓を建てるようになったそうです。

ただ、今とは違って、お墓は〔一人につき一つ〕で建てられていました。

そして、この頃から政治的な理由により、お寺とお墓はセットのような関係になりました。

現在のお墓は、和風なものから洋風なものまで、いろいろなデザインや用途で造られています。

お墓には、他にも、

  • 『古事記に出てくる千引石(ちびきいわ)』が起源である
  • 『お釈迦様の骨を埋めた盛り土』が始まりである
  • 『宇宙を構成している5つの要素』を表している

など、いろいろな説があります。

と、かなりザックリとですが、お墓の歴史や起源を書いてみました。

でも、お墓参りをする時に、そんなことをいちいち気にする人はいませんよね。

まぁ、さほど気にする必要がないんですけど。

お墓に関してもそうですが、仏教はあまり白黒をハッキリさせず、グレーのままにしている部分が多いのです。

テレビとかで見たことがありませんか?

よく画面の下の方に出てる

『※ 諸説あります』

とか

『※ 宗派によって違いがあります』

っていうやつ。

アレは、ぼく達お坊さんのよく使う『逃げのセリフ』です。※あくまで、ぼく個人の意見ですよ。

お墓ひとつにしてもいろいろな解釈があるので、正直なところ、何が唯一正しいのか、ぼく達お坊さんにもわからないのです。

なので、お坊さん達は「コレは必ずこうだ!」と断言できないから、便利な言葉を使ってお茶をにごしています。

お墓の歴史についても同じで、ぼく達お坊さんは断言なんてできないんです。

せいぜい「◯◯だと言われています」というのが精一杯なのです。

一方で、あなたがお参りしているお墓は、『ご先祖様たちによって代々にわたり大切に守られてきた場所』という確固たる歴史があるわけです。

ですから、あなたの家のお墓は間違いなく歴史ある神聖な場所です。

これからも、お墓参りをしたり掃除をしたり、神聖なお墓を大事に守ってください。

お墓参りでお墓はパワースポットに育つ?

お墓は、あの世とこの世を結ぶ場所だと先ほど言いました。

そのせいでしょうか、不思議なことに、お墓参りの回数を重ねるにつれ、お墓自体に【パワー】が生まれ、それが徐々に大きくなっていくような気がします。

何と言いますか、お墓参りをすればするほど、その分だけ、

お墓が【育つ】

というカンジです。

常に、この世とあの世の両方から、お墓にパワーが注がれているからかもしれませんね。

そして、どうやら同じような現象が仏像にもおこるようです。

ぼくが日頃からメチャクチャお世話になっている先輩のお坊さんも、「本堂を新築した時に、仏像を新しく作ったんだけど、その当時よりも今の方が『仏像が放つ力』が強くなっている。」と言ってました。

気持ちを込めて拝むという行為は、その対象にパワーを注ぎ込む、ということなんだと思います。

ということは、多くの参拝客が訪れる大きなお寺の仏像なんかは、それはそれは巨大なパワーを持っていることでしょう。

奈良の東大寺にある大仏様は、あまりの迫力に圧倒されます。

仏像のサイズの問題ではなく、やはり大仏様自体が放つパワーのレベルが格段に違うのだと思います。

あなたの家のお墓も、ご先祖様が代々にわたりお参りをし、手を合わせてパワーを注いでこられたわけですから、立派な『パワースポット』となっているはずです。

つまり、お墓はあなたに対して、ありがたいご利益とお導き、そしてたくさんのパワーを与えてくれるものなのです。

ですから、これからも今までのようにお墓参りを続けてください。

そして、お墓をみなさんのパワーで育ててください。

すみません、なんだかスピリチュアルな話になってしまいましたね。

でも、宗教ってそんなもんですから♪

まとめ: お墓のチカラでご先祖様と通じ合いましょう

私たちは日頃から多くの仏様、またはご先祖様に守られながら生活をしています。

本当なら直接お会いして日頃の感謝の気持ちを伝えたいところなのですが、残念ながら、仏様やご先祖様の姿をこの目で見ることはできません。

しかし、あの世とこの世を結んでいる『お墓』を経由させれば、しっかりと感謝の気持ちを伝えることができます。

それと同時に、仏様やご先祖様の方からもたくさんの『恵み』が私たちに施されます。

この【あの世とこの世の通じ合い】が行われることによって、お墓がどんどん育っていきます。

お墓が育つと、さらに多くの『感謝の気持ち』があの世に伝わり、それに伴って、さらに多くの『恵み』がこの世に施されます。

ね?お墓って素晴らしいものだと思いませんか?

そこらへんの中途半端なパワースポットよりも、ずっと多くの『ご利益』や『お導き』をあなたに施してくれますよ。

せっかく先祖代々受け継がれてきたお墓があるんですから、できるだけお参りをして、お墓のチカラでご先祖様と通じ合ってほしいなと思います。