修行中のお坊さんはスマホを使ってもいいの?

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修行中のお坊さんはスマホを使うのか

「お坊さんは修行中にスマホを使ってもいいんですか?」

信者さんとの会話で、ときどきこの質問をされます。

現代人にとってスマホは必需品ですが、それは『お坊さん』にとっても同じです。

では、世間と隔離されている修行中のお坊さんはスマホをどうしているのでしょうか。

結論を言うと、修行中のお坊さんはスマホを使用できません

修行中のお坊さんは、厳しい規律と現実との間で激しく葛藤しているのです。

この記事では、現役僧侶の僕が『お坊さんがどのようにスマホやインターネットと向き合っているか』について紹介しています。

未熟僧

お坊さんに対する見方が変わるので、最後まで読んでみてください。

ちょっと自己紹介

この記事を書いている僕『未熟僧(みじゅくそう)』は、お坊さん歴25年以上。仏事の疑問を解消するいろんな情報を発信しています。

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修行中のお坊さんはスマホを使ってもいいの?

まずは、この記事のメインテーマである「修行中のお坊さんはスマホを使ってもいいの?」という問いにお答えします。

結論、修行中のお坊さんは、スマホを所持してはいけません。

日本には多くの仏教宗派がありますが、どこの宗派でも原則として【修行中のスマホ所持】は禁止されているでしょう。

僕が修行をしていたときは、修行者全員の携帯電話が没収されましたよ。

ですから、修行中にどれだけ電話やメールをされてもつながりません。

また、修行に来ているお坊さんは若い人が多く、彼女がいる人はしばらく連絡が取れなくなるので本当に可哀想でしたよ。

あっ、僕には彼女なんていませんでしたから何の問題もなかったです、はい。

ちなみに、修行によって長期間スマホが使えないと、最初はものすごくツラいです。

なにかとスマホのことを思い出してしまい、スマホを使えないことに激しいストレスを感じます。

いわゆる『禁断症状』というやつですね。

しかし、人間というのは慣れる生き物なんですね、僕の場合は2週間くらいでスマホがなくても平気になりました。

というのも、修行の初期は『覚えること』や『やらなくてはいけないこと』がたくさんあって忙しいんですよね。

それに、強制的にスマホから隔離され、自分自身も「ずっとスマホは使えないのだ」と思っていると、自然に『脱スマホ』のモードになっていくのです。

そして、長い修行を終えて久しぶりにスマホを使うと、大量の受信メール、あらゆるアプリのアップデートが待ち受けていました。

また、インターネットを開いても、もはや何のことか分からないニュースばかりが表示されています。

しばらく世間の情報を遮断するだけで、世の中はこんなにも変化しているのだなと痛感できますよ。

何ていうか、『浦島太郎』を身をもって経験するみたいな感じですかね。

このように、お坊さんは修行中にスマホを使うことができず、その代わりに『当たり前にあるもの』に対して感謝できるようになるのです。

修行中のお坊さんがスマホを所持できない理由

お坊さんは修行中にスマホを所持できません。

なぜなら、スマホは俗世との強い繋がりがあるからです。

お坊さんになるためには、宗派ごとで決められた【厳しい修行】をする必要があります。

修行をするには、とにかく俗世(一般社会)から離れることが基本です。

仏教の修行では、いかにして煩悩(欲望や執着など)を無くすかを考えるので、まずは『煩悩に満ちている俗世』からできるだけ離れる必要があるのです。

そのためには、俗世を連想させるようなものを極力排除していくことが重要となります。

あなたもよくご存じのとおり、スマホほど【世の中の情報】を得るために便利なものはありません。

ですから、修行にあたり、排除すべき第一候補が『スマホ』ということになり、修行中のお坊さんはスマホを持つことが許されないのです。

修行後のお坊さんはスマホを使ってよい

厳しい修行もいつかは終わりを迎えます。

本来、お坊さんはずっと修行を続けるべき立場ですが、実際は修行期間が決まっており、それが終われば通常の生活に戻ります。

修行が終わって通常の生活に戻れば、お坊さんもスマホを使うことができます。

あとはもう皆さんと同じです、検索サイトでいろいろ調べたり、SNSを使用してさまざまな発信をしたり。

特に、近年ではお坊さんが動画サイトなどを利用し、仏教について発信をすることが増えています。

現代のお坊さんはインターネットを多用する

お坊さんの主な仕事は、お葬式や法事すること、ではありません。

お坊さんの本来の仕事は【できるだけ多くの人に仏教を広めること】です。

そこで目を付けたのが『インターネット』です。

お坊さんがインターネットを多用する理由

現代のお坊さんはインターネットを多用します。

情報収集をするのはもちろん、情報発信のためにも使用しています。

インターネットは非常に便利で、スマホやPCさえあれば、いつでもどこでも情報発信が可能です。

ですから、お坊さんの本来の役目である『布教』をするためには、インターネットを利用しない手はないのです。

例えば、

  • お寺のホームページ
  • お坊さん個人のブログ
  • お寺やお坊さん個人のSNS

などを開設すれば、世界中に情報発信ができます。

今はどの宗教もインターネットを利用して教えを広める時代。

お坊さんは、仏教の魅力や自分の所属する宗派の教えを、インターネットを多用することで積極的に発信しているのです。

お坊さんがインターネットを多用することへの賛否両論がある

今や誰もが利用しているインターネットですが、じつは【お坊さんがインターネットを多用すること】については賛否両論があります。

お坊さんというのは、大いなる悟りを求めて、いろんな欲望や執着を無くす努力をするべき立場です。

しかし、インターネット上には人間の欲望を刺激して増幅させる情報がたくさん表示されています。

そんなインターネットをお坊さんが使用すること自体、『お坊さんの本来あるべき姿』から逸脱している、というわけです。

そのため、お坊さんの中だけでなく、一般の人からも「お坊さんがインターネットを多用することは良くない。」という意見が上がっています。

一方で、仏教の魅力をできるだけ多くの人に伝えるにはインターネットが最適です。

昔のお坊さんたちができなかったような大規模な【布教】が、今ではスマホやPCが1台あれば可能になるのです。

たしかにインターネット上には欲望を刺激する情報で溢れています。

ですから、それをしっかりと自制しながら布教へと変換させるように、インターネットを上手に利用していくことが現代のお坊さんには求められます。

まとめ

お坊さんは、修行中にスマホを使うことができません。

しかし、修行を終えて普通の生活に戻ると、お坊さんはスマホを使います。

現代のお坊さんにとって、いろんな情報の収集や発信をするためにもスマホやPCは必需品です。

ですから、お坊さんも積極的にインターネットを利用し、世界中の人に向けて布教をすることが必要であり、それも修行の1つなのです。

時代が変われば、お坊さんの考え方も変えていかなければなりません。

これからのお坊さんは積極的にスマホを使いながら寺院運営をしていくべきでしょう。

※お坊さんの生活についてはこちらの記事でも紹介しています。

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