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互助会

骨壺にはどんな種類があるの?骨壺の選び方を詳しく紹介

「骨壺の種類」というテキストの背景で骨壺を持つ喪服姿の男性

火葬をした後は、故人の遺骨を『骨壺』に納めます。

骨壺にはいくつか種類がありますが、どんな骨壺を選べばいいのか分かりませんよね。

じつは、骨壺というのは地域によって使用される大きさが違ったり、素材や形状で価格が大きく変わるため《何となく》で選んではいけません。

この記事では、お坊さん歴20年以上の僕が骨壺の種類や価格について紹介しています。

骨壺は大切な人の遺骨を納めるものですから、お住まいの地域、お葬式の予算、そして素材やデザインの好みに合わせて、家族みんなが納得のいくものを選びましょう。

骨壺とは何?

骨壷とお花

亡くなった人の遺骨を収める壺のことを『骨壺こつつぼ』といいます。

火葬が終わった故人の遺骨は、遺族や参列者によって骨壺に収骨されます。

骨壺は日本でも古くから使われており、飛鳥時代(592年~710年)の『蔵骨器ぞうこつき』と呼ばれる骨壺に始まり時代の流れとともに形を変えていきました。

とはいえ、蔵骨器に遺骨を納めることができたのは上流階級の人たちであり、一般の人に普及し始めたのは江戸時代からです。

また、昭和40年頃までは、ご遺体を土中に埋める『土葬』が行われていたので骨壺が使用されないこともありました。

しかし、現在ではほとんどの場合ご遺体は『火葬』されますので、骨壺の使用は必須だと思ってください。

骨壺は地域によって使用される大きさが違って、西日本では6寸、東日本では7寸が主流となっています。

骨壺のサイズは『すん』で表され、1寸は約3.03cmです。そして、6寸や7寸というのは骨壺の【直径】のことです

ちなみに、骨壺の数え方は『1口』と書いて【いっこう】または【いっく】と読みます。

骨壺は大切な人のご遺骨を納めておくものですから、家族でよく話し合って選びましょう。

骨壺の種類

骨壷とピンク色の花びら

骨壺にはいくつかの種類があります。

骨壺のサイズだけではなく、形状や素材にも種類があり、どのような骨壺を選ぶかによって価格も大きく変わります。

ちなみに、骨壺は基本的に『円柱形』をしていますが、他にも『球体型』『楕円形』『四角形』という形状もあります。

しかし、僕は20年以上お坊さんをしてきて、そのような骨壺はほんの数回しか見たことがありませんので、特にこだわりがなければ円柱形のものを選びましょう。

骨壺の形状

骨壺の形状には【白並】と【切立】の2つのタイプがあり、蓋の形に違いがあります。

白並タイプ

昔からあるタイプの骨壺は『白並(しろなみ・しらなみ)』と呼ばれています。

白並タイプは、蓋の端が本体の内側に折れ込んで入っている形状で、蓋の直径が本体の直径よりも少しだけ大きくなっています。

以前は骨壺といえば『白並』だったので、古いお墓の中にあるのはだいたい白並の骨壺です。

切立タイプ

近年多くなっている骨壺は『切立(きりたて・きりだて・きったて)』と呼ばれるタイプです。

切立タイプは、蓋の端が本体の端を覆うような形状になっています。

本体の端を覆っていますので、中に水が入りにくく、湿気がたまりにくいため、白並に比べて骨壺の中にある遺骨にカビが発生しづらいです。

骨壺は白並と切立のどちらを選んでもかまいませんが、僕としてはカビが発生しづらい『切立』タイプをおすすめします。

骨壺の素材

骨壺の形状を決めたら、次は骨壺の『素材』を選びます。

骨壺の素材のほとんどは【陶磁器】です。

骨壺に使用される陶磁器は、有田焼、瀬戸焼、常滑(とこなめ)焼、九谷焼、などがあります。

骨壺に陶磁器が多く使用されている理由は、陶磁器に優れた《耐熱性》があるからです。

火葬されたばかりの遺骨というのはまだ熱が残っており、触るとヤケドをするくらい熱いので、耐熱性のある陶磁器でないと遺骨の入った骨壺を抱えることができません。

しかし、陶磁器というのは環境によってはカビが発生することがあります。

お墓の中は非常に湿気が多く、カビが発生することで骨壺の劣化を早めてしまうこともありますので、骨壺を選ぶ際にはできるだけ耐久性の高いものを選びましょう。

また、骨壺の素材には、

  • 天然石
  • 金属
  • 木材
  • プラスチック
  • クレイ(バイオマス)

などもあります。

僕が今まで見てきた骨壺の中で、陶磁器以外の素材としてよく使用されているのは、大理石つまり【天然石】です。

大理石の骨壺には何とも言えない高級感があり、そこには故人に対する遺族の敬意が感じられます。

しかし、大理石というのは見た目は豪華でいいのですが、けっこうな重量があるので納骨するまでは持ち運びをするときには注意が必要です。

骨壺の大きさ

骨壺の大きさにはいくつかの種類があります。

骨壺の大きさには、2寸、2.3寸、3寸、4寸、5寸、6寸、7寸、8寸、尺寸の9種類があり、大きさによって用途がある程度決まっていますので、下の一覧表を参考に骨壺の大きさを選んでください。

大きさ用途
2寸・2.3寸・3寸分骨・手元供養
4寸・5寸納骨用
6寸主に西日本で使用
7寸主に東日本で使用
8寸・尺寸大柄な人・改葬用

ご注目いただきたいのは、西日本と東日本で主に使用されている骨壺の大きさが違うという点です。

これは、西日本では『部分収骨』で、東日本は『全収骨』という《収骨方法》の違いによるものです。

西日本の標準は【6寸】

西日本で主に使用されるのは【6寸】の骨壺です。

西日本では、遺骨の主要な部分だけ収める『部分収骨』をするのが一般的です。

遺骨の主要な部分というのは、

  • 喉仏

です。

これらの主要な部分の遺骨だけであれば、ほとんどは6寸の骨壺で収まります。

ちなみに、収骨されなかった《主要な部分以外の遺骨》については、火葬場内または提携寺院など、しかるべき場所で供養をされてから埋葬されますのでご安心ください。

東日本の標準は【7寸】

西日本で主に使用される骨壺は6寸ですが、東日本では【7寸】の骨壺が標準です。

東日本では遺骨のすべてを骨壺に収める『全収骨』をするため、7寸くらいの大きさでないと収まらないのです。

ただし、大柄な人の場合は7寸でも収まらないので、さらに大きな8寸を使用することもあります。

手元供養や分骨なら2寸~4寸

遺骨は、故人の兄弟など縁の深い人たちによって分けられることもあります。

これを『分骨ぶんこつ』といいます。

分骨というのは遺骨全部を均等に分けるのではなく、遺骨の一部だけを分けることがほとんどです。

分骨された遺骨は、自宅で『手元供養』をしたり、あるいは複数の墓地に納骨されます。

どれだけの量の遺骨を分骨するかによりますが、手元供養をする場合は【2寸~3寸】の骨壺を使用し、複数の墓地に納骨する場合は【4寸】の骨壺を使用することが多いでしょう。

また、分骨される側の大部分の遺骨については主となる骨壺に収められ、遺族が使用するお墓や納骨施設などに納骨されます。

【関連記事】:分骨は良くない?分骨の手順と、その後の供養の方法について紹介!

骨壺の価格

価格という文字を虫メガネで見る左手

骨壺にはいくつか種類があり、その素材やデザイン、そして形状によって価格が違います。

お坊さんの僕が今まで見てきた限りでは、使用されている骨壺は『3千円~3万円』程度のものが多いです。

骨壺で最もよく使われる【陶磁器】の場合、価格の相場は《3千円〜1万円》くらいです。

陶磁器の骨壺は、一般的に使われる【白色】のものであれば3千円くらいで買えますが、色やデザインが入っていたり、または故人名が彫刻されていると価格が上がります。

そして、【大理石】の場合は一気に価格が高くなり《1万3千円〜3万円》くらいが相場です。

大理石は陶磁器に比べて高価ですが、陶磁器よりも劣化が遅くて長持ちするというメリットがあり、見た目も豪華なので少しずつ需要が増えてきています。

ちなみに、分骨した遺骨を自宅で『手元供養』をする場合は、ガラス製や木製の骨壺を使ってもいいでしょう。

ガラス製はデザインや彫刻が凝っているので、相場は3万円くらいです。

そして、木製の骨壺もありますが、木製の場合は漆塗りなどの加工をされていることが多く、そのため相場も2万円〜3万円くらいします。

手元供養をする場合は、お墓の中とは違って常に見えている状態なので、骨壺のデザインや色にこだわってもいいと思います。

【関連記事】:『手元供養は良くない』はウソです!手元供養のメリットとデメリット。

骨壺はどこで買えるのか

「どこで?」の文字の下に「WHERE」と書かれた木製ブロック

骨壺というのは販売場所がある程度限定されます。

骨壺が販売されているのは、

  • 葬儀社
  • 仏具店
  • 石材店
  • 火葬場
  • オンラインショップ

です。

そして、多くの人が骨壺を購入するのは【葬儀社(互助会)】です。

互助会に入会していれば契約コースの中にちゃんと『骨壺』が入っていますし、入会していなくても葬儀社の提案する葬儀プランの中には骨壺が必ず入っています。

しかし、故人や遺族の強い希望があったり、何らかの事情により事前に骨壺を購入する場合は、葬儀社以外のところで購入することもあります。

現物を見てから購入したい場合は仏具店か石材店がいいと思いますし、できるだけたくさんの種類を見てから選びたい場合はオンラインショップが最適です。

ちなみに、分骨用の小さな骨壺であればホームセンターや雑貨店で販売されていることもあります。

とはいえ、お葬式では骨壺の他にも決めることが山のようにありますので、骨壺については互助会のコースの中から選んでいる人がほとんどです。

【関連記事】:【入会前に必読!】互助会の積立てコースによくある内容を項目ごとに解説

骨壺を入れる桐箱と骨壺カバーも必要です

両手で骨壺を持つ喪服姿の男性

火葬の後に故人の遺骨は骨壺に収められ、骨壺は遺族に渡されます。

しかし、骨壺のまま渡されるわけではありません。

骨壺は白木の桐箱に入れられて、さらにその上から骨壺カバー(骨覆い)を被った状態で渡されます。

そして、お墓に骨壺を埋葬するときに墓地の管理者へ提出する『火葬証明書(埋火葬許可証)』については、骨壺と一緒に桐箱の中に入れられていますので必ず確認をしておきましょう。

また、骨壺が入れられるのは白木の桐箱だけではなく、布張りの箱もありますので、どちらにするかは遺族で決められます。

桐箱や骨壺カバーというのは、遺骨をお墓へ納骨するまでの短期間しか使用しません。

しかし、大事な骨壺を収納するものですから、骨壺と同じくらい重要なものとして考えましょう。

まとめ

火葬をした後は、故人の遺骨を『骨壺』に納めます。

骨壺の大きさは2寸~尺寸まで9種類あります。

西日本では主に6寸の骨壺が使用され、東日本では7寸が主流となっていますので、骨壺を選ぶときにはお住いの地域にご注意ください。

また、骨壺には昔ながらの『白並』タイプと、近年の主流となっている『切立』タイプがあり、

種類蓋の形
白並蓋の端が本体の内側に折れ込んで入っている
切立蓋の端が本体の端を覆っている

上記のように【蓋の形】に違いがあります。

また、骨壺の素材としては【陶磁器】が一般的ですが、こだわりのある人は【大理石】のものを使用することもあります。

骨壺の形状や素材には絶対的な決まりがありませんので、遺族が自由に選んで大丈夫です。

骨壺は納骨されると普段は見ることができませんが、大切な人の遺骨を収めるものですから、家族でよく話し合い、納得のいくものを選ぶようにしましょう。

※お葬式の準備のために互助会で積み立てをしておくと安心ですよ。

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