お坊さん

お坊さんのお経や話(法話)を聞くと眠くなる。

お坊さん歴20年以上の未熟僧(みじゅくそう)と申します。

この記事はこんな人に向けて書いています
  • お坊さんのお経や話を聞いていると、なぜか眠くなるんだよなぁ・・・。
  • 故人を供養している場で眠くなる自分って、もしかして『人』として問題がある?
  • お坊さんのお経や話を聞いていると、なぜ眠くなってしまうんだろう?

お葬式や法事では、お坊さんがお経を読んだり、参列者に向けていろんな話をします。

あなたは、お坊さんのお経や話を聞いていて、

  • 「あぁ、なんか眠くなってきた・・・。」

なんてことはありませんか?

それで、眠くなっていることが他の人にバレないように頑張るんですけど、少しでも気を抜くと頭がカクンッとなってしまうんですよね。

僕はお坊さんを20年以上していますが、そのような『法要の最中に眠くなっている人』をこれまでたくさん見てきました。

あなたもその1人ですよね?

でも、べつにそれはあまり気にしなくてもいいんですよ。

僕は、お坊さんですけど、

お坊さんのお経や話を聞いて眠くなるのは仕方ない

と思っているんですよね。

なぜなら、あなたが眠くなってしまうのは、ほとんど『お坊さんが原因』だからです。

この記事では、

  • お坊さんのお経や話を聞くと眠くなる理由
  • お経や話を聞いても眠くならないようにする方法
  • 眠くなっている人を見た時のお坊さんの心理

について詳しく解説しています。

最後まで読んでいただければ、もしお葬式や法事で眠くなったとしても「これは仕方のないことだ」と、何も気にすることなく割り切ることができますよ。

お坊さんのお経や話(法話)を聞くと眠くなる

あなたにとって、【お葬式や法事でお坊さんがしていること】といえば、

  • 聞いても意味が分からないお経を読む
  • 難しくてよく分からない話をする

ですよね?

それらを聞いているうちに【ものすごい眠気】に襲われたことがありますよね?

その時あなたは、「ヤバい、なんだかすごく眠くなってきた。他の人にはバレないようにしなきゃ・・・。」と思っていたはず。

でも、その思いとは反対に、気がつけば目を閉じていたことでしょう。

お葬式や法事というのは、故人を偲んで供養をする場面です。

そんな大事な場面なのに、どうしようもなく眠くなってしまうんですよね。

もしかすると、あなたは「こんな自分は『人』として問題があるんじゃないか?」なんて自分を責めていませんか?

では、お坊さんとして言わせてもらいますね。

お坊さんのお経や話を聞いて眠くなるのは仕方ないことですよ。

なぜなら、そうなってしまうのは、

お坊さんが原因だから

です。

そうです、あなたは何も悪くありませんよ。

言ってみれば、お坊さんの方があなたに眠気を与えているようなもんですから。

ましてや、眠くなることとあなたの人間性はまったく関係ありませんので、どうぞご安心ください。

お経を聞くと眠くなる理由

あなたは、お坊さんがお経を読んでいるのを聞いて、その内容や意味が分かりますか?

分かりませんよね?

というか、それが普通です。

お経にはズラーッと漢字が並んでいます。

それで、お経を読む時にはそれらの漢字をすべて【音読み】します

【音読み】というのは、それを聞いただけでは意味が分からないんですよね。

例えば、あなたは『サンセキ』という言葉を聞いて、それがどのような意味だと思いますか?

『山積』でしょうか?

それとも『参席』でしょうか?

あるいは『三隻』でしょうか?

このように【音読み】というのは聞いただけでは意味が分からないのです。

これがもしも『やまづみ』と【訓読み】で聞けば、『山積』の意味とつながるんですよね。

それなのに、お経はひたすら一定の音程とリズムで【音読み】をするもんですから、聞いている方はさっぱり意味が分かりません。

正直なところ、お坊さんの僕だって知らないお経を聞いたらまったく意味が分かりませんよ。

聞いても意味が分からない【お経を読む声】なんて、それは【ただの単調な音】にすぎません。

そんなもんをずっと聞いてりゃ退屈になりますし、いずれ眠くなるのが当たり前。

つまり、お経を聞いて眠くなるのは、

聞いても意味が分からない

からです。

ただですねぇ、お経には読み方が決められているんですよ。

僕たちお坊さんだって「これじゃ眠くなってもしゃーないわ。」と思いながらお経を読んでいます。

でも、読み方が決まっちゃってるので、勝手には変えられないんですよね。

それで、眠くなっている人を横目にしながらお経を読むしかないんです。

だから、眠くなったら無理に起きていなくていいですよ。

うるさくない程度に眠ってしまってもかまいませんよ。

あなたのせいではありません、お坊さんが読んでいるお経に問題があるのですから。

でも、ここであなたに1つ伝えたい。

お経というのは【故人の供養のためだけ】に読むのではありません。

お経を聞くことによって、あなたにもご利益があるんですよ。 

しかも何と、お経の意味が分からなくても、聞いているだけでご利益があるんです!

お坊さんは、【故人】と【その場にいるすべての人】にご利益があるようにお経を読んでいるのです。

なので、眠くなる気持ちはよく分かりますが、眠ってしまうとせっかくの『お経のご利益』を取りこぼしてしまうのでもったいないですよ。

【関連記事】:お経にはどんな意味があるの?なぜ供養をする時にお経を読むのか。

お坊さんの話(法話)を聞くと眠くなる理由

お葬式や法事で眠くなるのは【お経を聞いている時】だけではありません。

他にも、【お坊さんの話(法話)を聞いている時】に眠くなってしまう人が多いんですよね。

こうなってしまう原因は1つしかありません。

それは、どう考えても、

お坊さんの話術面での実力不足

です。

あなたは、お坊さんの話を聞いて、

  • 「なんか言うてることが難しくてイマイチ分からへんな。しかもけっこう話が長いし。」

と思ったことはありませんか?

もしもそういう経験があるなら、そのお坊さんは、僕と同じで『話術のレベル』が低いんですよ。

カンタンに言えば【話が下手なお坊さん】ですね。

僕のような【話が下手なお坊さん】は、

  • 使う単語が難しい(専門的)
  • 口調やテンポがずっと同じでメリハリがない
  • 身ぶりや手ぶりが少ない
  • 分かりやすい例え話がない

といった特徴があります。

僕もできるだけ気をつけてはいるんですけど、どうしても上記のような症状が出てしまうんですよね。

それでも、少しくらい『話術のレベル』が低くても、話の内容が面白ければちゃんと聞いてもらえるんです。

しかし、もしも内容がつまらなければ・・・恐ろしいほど無反応なんですよね。

まぁ、当然といえば当然なんですけど。

聞いている方だって、ずっとつまらない話をされるとものすごく退屈になりますし、そのうちお坊さんの話し声が【単調な音】に聴こえてくるでしょう。

そうなると、後はもう眠気との闘いになってしまいます。

ですから、お坊さんの話を聞いて眠くなってしまっても、それはあなたのせいではなく完全に【話が下手なお坊さん】に原因があるのです。

お経や話を聞いても眠くならないようにする方法

お坊さんのお経や話を聞いて眠くなってしまうのは仕方ないことです。

そうはいっても、他の人の前であまり露骨に眠そうな態度はできないですよね?

眠くならなければ、それに越したことはないわけです。

じゃあ、どうすれば眠くならずにすむのでしょうか?

前日にはしっかりと睡眠をとる

眠くならないようにする方法の1つめは、

前日にはしっかりと睡眠をとる

です。

まぁこれは、ものすごく当たり前のことですよね、基本中の基本です。

お葬式や法事の会場というのは、あなたの自宅近くとは限りません。

場合によってはあなたの自宅から遠く離れた場所になってしまうかもしれません。

そうすると、まず長時間の移動で疲れてしまいますよね。

さらに、お葬式や法事といった場面はけっこう『緊張』をするので、あなたが自分で思っているよりも心身ともに疲れてしまいます。

それでも、ほとんどの人は疲れた状態でありながらも『お焼香』をするまでは意外と気を張っているんですよね。

しかし、お焼香が終わってしまえば安心して気がユルみますから、そこからが眠気との闘いです。

移動と緊張で疲れているところに、意味の分からないお経や面白くもない話なんか聞くわけですから、これで眠くなるなという方が無理なんですよね。

ですから、普段よりも『疲労』することを考えて、前日にはしっかりと睡眠をとっておかなきゃいけません。

できれば、いつもより2時間くらい多く睡眠時間を取るように心がけましょう。

法要の会場内にあるものをじっくりと観察する

お経や話を聞いて眠くなってしまうのは、要するにそれに対して『興味がわかない』からなんですよね。

意味の分からないお経なんかに興味はわきませんし、面白くない話にだってもちろん興味なんてわくはずがありません。

じゃあ何に対して興味をもてばいいんだ?って話ですが、

法要の会場内にあるもの

をじっくり観察すればいいんです。

お葬式や法事の会場となっている場所には、普段はあまり見ないようなものがたくさんあります。

会場がお寺であれば、それこそいろんな仏具などがあるので、見ていて飽きることはないでしょう。

それを1つずつじっくり観察すると意外と面白いですよ。

きっと、

  • 「この飾りにはどんな意味があるんだろう?」
  • 「当たり前のように行なっているものは、本当に必要なんだろうか?」
  • 「これって値段はいくらするのかな?」

など、いろんな疑問や興味が出てきます。

そしたら、眠くなるような暇がなく、いつの間にか法要も終わっています。

とはいえ、お葬式や法事はそもそも『故人の供養』が目的で行なっているわけです。

ですから、会場内のものを観察するのではなく、本当なら故人との思い出を振り返りながら【故人の冥福を祈る】ことに集中してほしいものです。

お坊さんである僕としては、あなたには「故人のことを思い出していたら、いつの間にか法要が終わっていたなぁ。」というふうになってほしいと思っています。

できるだけ目を閉じない

故人との思い出をふりかえるにあたり1つ注意してください。

それは、

できるだけ目を閉じない

ということです。

私たちは、何かを思い出す時に【目を閉じる】ことがありますよね。

目を閉じた方が【他の余計な情報を見ないですむ】のでいろいろと思い出しやすくなるからですね。

でも、目を閉じていると、下手をすればそのまま眠ってしまいますよ。

先ほども言いましたが、法要に参列すると心身ともに疲れてしまいます。

そんな状態で目を閉じてしまうと、後はもう眠りに向かって一直線です。

故人とのことを思い出すつもりが、いつの間にか夢の中へ誘われていくことでしょう。

なので、故人との思い出をふりかえる時でも目を閉じてはいけません。

故人の遺影をしっかりと見つめながら、故人との思い出をふりかえってください。

眠そうな参列者を見ると、お坊さんはやる気が出ます

あなたが眠そうにしている姿は、じつはお坊さんからちゃんと見えています。

あくびをしている姿や、頭をカックンとさせている姿、それくらいの動きは見えるんですよ。

「えっ、お坊さんは前を向いてお経を読んでるのに、何で後ろが見えるの?」と思いましたか?

お葬式の式場などには、お坊さん用の机の上に、専用の【銀色の香炉】が置いてあるんです。

その香炉はしっかりと磨かれているので、式場内の様子が香炉にちゃんと映っているんですよね。

しかも、香炉の側面は曲がっているので、まるでパノラマのように広範囲が見えます。

香炉から後ろの様子を見て、誰か眠そうにしていると、お坊さんのやる気のスイッチがもう1つ入ります。

誰かが眠そうにしていると、お坊さんとしては、【眠くなるのは仕方ないことだと分かっていても、やっぱり悔しい】のです。

だから、

  • 「おっ、眠そうにしているな。よっしゃ、ならば眠くならないように少しお経のボリュームを上げてやろう!」

みたいなカンジでスイッチが追加されるのです。

また、話をしている最中に眠そうにしていたら、

  • 「あぁ、この話はアカンのやな、もっと練らんとダメか。しゃあないな、とりあえず他の話題に変えてみよう。」

とお坊さんにとっても良い勉強になるんですよね。

なので、もしもあなたが眠くなっても、決して【お坊さんに対して失礼】なんて思わなくてもいいんです。

基本的に、眠くなるのはお坊さんが原因なのであって、それを教えてあげている、くらいの考えでいいんです。

まとめ:お経や話を聞いて眠くなるのは仕方ない

お葬式や法事の時に、お坊さんのお経や話を聞いて眠くなるのはよくあることです。

20年以上お坊さんをしてきて、そのような人をたくさん見てきました。

それなのに、

  • 「亡くなった人を供養している最中に眠くなるなんて、もしかして自分は『人』として問題があるんじゃないだろうか?」

なんて気にしてしまう人がいます。

でも、そんなことを気にする必要なんてありませんよ。

だって、眠くなってしまうのは『お坊さんが原因』なんですからね。

お経というものは基本的には単調にゆっくり読みますし、話の内容だって面白くなければ、それはまるで【子守歌】のように聞こえます。

そして、同じお経や話を聞いても、人それぞれで感じ方が違うので、【眠くなる人】と【眠くならない人】がいるんですよね。

だから、

お経や話を聞いて眠くなるのは仕方ない

ことなのです。

決してあなたの人間性の問題ではありませんので安心をしてください。

それに、少なくとも僕たちお坊さんは、眠そうにしている人をみても怒りませんし、むしろヤル気が出てきます。

だから、もしも眠くなってしまっても「これは仕方ないこと、自分が悪いわけじゃない!」と割り切って大丈夫ですよ♪

僕たちお坊さんも、できるだけ参列者の皆さんが眠くならない法要ができるように努力します!

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