お葬式

戒名は『絶対に必要』というわけではない。戒名をつける意味を解説します

この記事では、

今回の内容は要するにコレです
  • 戒名が【絶対に必要】というわけではない理由
  • 【戒名】をつける意味

について書いています。

人が亡くなると、故人を偲んでお葬式を行ないます。

一般的には、お葬式にお坊さんが来て、お経をあげてもらって、故人へ『戒名(かいみょう)』を授けてもらいます。

しかし最近では、

  • 「ウチは無宗教だから戒名なんて必要ない!」
  • 「故人の遺志なので戒名はなくてもいいです。」

という人が増えています。

あなたはどうですか?

そもそも、戒名というものが【必要】なのか【必要ない】ものなのか、何を基準に判断すればいいのかわからないですよね?

故人に戒名を授けるかどうかの判断は、この記事を一度ご覧いただいて、それから決めてほしいなと思います。

戒名は【絶対に必要】というわけではない

多くの人は『戒名』というものに対して、

  • よくわからないけど、とりあえず【亡くなった人につける名前】なんでしょ?
  • それで、その【名前をつけるための代金がメッチャ高い】んだよね?

というイメージを持っています。

それで、つい費用の面だけに意識が行ってしまい、戒名がどういうものなのかについて考えない人が多いです。

はたして、故人を弔うために戒名は必要なものなのでしょうか。

結論から先に言います。

基本的に戒名は、

【絶対に必要】というわけではない

ですよ。

そうなんです、別に無理をして戒名なんかつけなくてもいいんですよ!

その理由を順番に説明していきます。

まず、『戒名』というものは、簡単に言うと、

仏門に入った人に対して授ける【仏弟子(ぶつでし)】としての名前

なんです。

だから、『戒名』が不要なのであれば、

仏門に入らなければいい

だけのこと。

つまり、

【仏式】でお葬式をしないのであれば、『戒名』なんて必要ない

ということです。

まぁ、当たり前ですよね。

キリスト教、イスラム教、ヒンズー教など、他の宗教の信者さんには『戒名』なんて必要ないですもんね。

お葬式でお坊さんに来てもらうと、それは【仏式のお葬式】となります。

その結果、「故人様に戒名を付けましょう」と言われてしまいます。

ですから、お葬式は【お寺】へ依頼せずに執り行うようにすればいいんです。

『戒名』を避けるためには、【お寺】との関わりを持たないのが一番です。

最近では、お坊さんに来てもらわずに、親族や知人による【告別式】だけをするケースも増えています。

あるいは、告別式も省略して、初めから火葬場へ直行する『直葬(ちょくそう)』という方法もあります。

このように、『戒名』は決して【絶対に必要】というわけではありません。

故人に『戒名』を授けるかどうかは、基本的にはご家族の考えや、故人の遺志で決めてかまわないものなのです。

菩提寺(ぼだいじ)がある場合は難しい

『戒名』が【絶対に必要】というわけではない、ということはご理解いただけたと思います。

しかし、場合によっては、【戒名が必要となるケース】があります。

それは、

あなたに【菩提寺(ぼだいじ)】がある

というケースです。

菩提寺とは、『あなたの家のお墓があるお寺』のことです。

そして、その菩提寺にあるお墓を今後も守って(使って)いこうと思っているなら要注意です。

ウチの寺もそうなんですけど、

寺の敷地内にある墓地に納骨をする場合は、必ず戒名を授ける

という規則があるお寺が多いです。

というか、ほとんどのお寺はそうだと思いますよ。

お寺は、ご存じのように『仏教』の宗教施設です。

ですから、お寺の敷地内にお墓を持つには、仏教を信仰し、そのお寺【宗派】の信者であることが条件となります。

これを無視して寺のお墓を使うことは、原則としてできません。

それでも、どうしても『戒名』が不要なのであれば、お墓を撤去[=墓じまい]することで、菩提寺との付き合いを解消するしかありません。

菩提寺との付き合いを解消し、墓じまいすることを『離檀(りだん)』といいます。

寺によっては、離檀をする際に『離檀料』を要求されるかもしれません。

離檀料は寺によって金額が違いますし、無料という寺もたくさんありますので、事前に必ずご住職に確認をとるようにしてください。

離檀をしたら、ご遺骨は霊園や室内墓など『無宗教』でも使用できる墓所へ納骨してください。

これでもう、今後ずっと『戒名』とは無縁でいられます。

【関連記事】:お墓を建てるなら霊園の方がいい?霊園のメリットとデメリット。

『戒名』をつける意味

ここで念のため、『戒名』をつける意味を説明しておきますね。

先ほどお伝えしたように、お葬式を【仏式】で執り行った場合、故人へ『戒名』をお授けします。

なぜ故人へ『戒名』を授けるのか?

仏式でのお葬式というのは、多くの宗派では、故人に《仏門に入り、【仏弟子】となってもらう》ことを目的として執り行います。

仏弟子となる人は、いろんな修行をする上で『戒律(仏の世界での約束ごと)』を守らなければなりません。

お葬式を行なうことで、これから【仏の道】を歩んでいかれる故人に対し、『戒名』を授けて戒律を守る誓いを立ててもらうのです。

要するに『戒名』というのは、

律』を守る者の前』

ということなんです。

『戒名』を授かり仏門に入った故人は、修行が始まると同時に、たくさんの仏様に守られ、導かれていきます。

このように、故人に仏弟子となってもらい、たくさんの仏様に守られ導いてもらえるようにするために『戒名』を授けるのです。

戒名を授ける際に、お坊さんが具体的に何をしているのかということは、

お葬式をする意味とは何?お葬式でお坊さんがしていることを具体的に解説!

の記事で解説していますので読んでみてください。

ちなみに、『戒名』と聞くと【亡くなった人の名前】というイメージがあると思いますが、そうではありません。

『戒名』を授かるのは、生きている人でもかまいません。

要するに【仏門に入った人】であればいいんです。

そして、誤解している人が多いのですが、【仏門(仏の世界)=死後の世界】ではありません。

仏の世界というものは、私たちが今生きている世界も含んでいます。

仏の世界には【この世】や【あの世】あるいは、【過去】や【現在】などの境界線がなく、空間・時間の概念を超えてどこまでも広がっています。

そして仏様は、いつでも、どこでも、私たちのすぐそばにいて見守ってくださいます。

ですから、生きているうちでも、ぼく達お坊さんのように仏門に入ると、そこで『戒名』が授けられます。

本来であれば、『戒名』というものは生前に授かるものですからね。

仏門に入り、仏の教えを信じて修行をする、これを死後ではなく生きているうちにするのはごく当たり前なことです。

まとめ : 戒名は【絶対に必要】というわけではありませんが、よく考えて決めてください

結局のところ、『戒名』が必要かどうかは、

仏様に故人を守ってもらいたいかどうか

で決めればいいと思います。

故人に仏様のもとで安心して過ごしてほしいと思うのなら、仏式のお葬式で『戒名』を授けて仏門に入ってもらいましょう。

逆に、あなたがそもそも仏様を信じていない、あるいはお坊さんが信用できない、というのであれば、故人のためにも【仏式のお葬式】をしない方がよいでしょう。

あなたには【信教の自由】という権利があります。

それは、大切な故人をどのような形で弔うのか、それを決められる権利でもあります。

イヤミを言ってるんじゃなくて、本当に自由なんですよ。

故人の弔い方は、あなたとご家族全員が納得された上で決めてほしいと思います。

よく考えてください。

そして、あなたが自由に決めてください、

戒名は【絶対に必要】というわけではありませんので。